============================ 名無し祭り'13(秋) 全作品感想 ============================ <執筆者> izkdic <注意事項> 以下の内容は完全に主観に基づいています。 一個人の感想として読んでいただけると幸いです。 また、今回は分量の差をあまり気にせず書いたため、 作品単位での感想の分量に大きな差異があります。ご容赦ください。 全て箇条書き形式。 ○はよかった点、●は気になった点、改善できそうな点。 ・はそれらとは関係しない雑多なことになっています。 なお、各作品への感想として送ったものと同一ですが、 ここの内容は予告なく改訂する場合がありますのでご了承を。 <採点基準> ・譜面の正確さ 満点2。 四分間隔ズレや配置ミスなどがないか、譜面が正確に作られているかを評価する。 ここでは明確にミスだと思われる部分のみを評価し、解釈の相違と思われる部分は考慮しない。 -------- 2点:正確に制作されていた。(15作品) 1点:2F程度の四分間隔ズレ、または細かい配置ミスが見受けられた。(7作品) 0点:4Fを越える程度の四分間隔ズレ、または大規模な配置ミスが見受けられた。(3作品) ※平均点:1.48 -------- ・譜面の面白さ 満点7。 プレイ時に、どれくらい楽しめたかを確認する。 感想の分量や指摘の分量とはあまり関係していない。 -------- 7点:際立って完成度の高い譜面だった。(4作品) 6点:非常に楽しい譜面だった。(4作品) 5点:十分楽しめる譜面だった。(4作品) 4点:楽しめる譜面だった。(4作品) 3点:可もなく不可もない程度の、標準的な譜面だった。(3作品) 2点:あまり楽しくない譜面だった。(3作品) 1点:ぜんぜん楽しくない譜面だった。(2作品) 0点:僕には合わなかったですごめんなさい。(1作品) ※平均点:4.20 -------- ・プレイヤーへの配慮 満点1。 難易度名が適切かどうか、作品中の変速が親切かどうかを確認する。 初期倍速に関しては触れない。 (各変速の楽しさについては「譜面の面白さ」の項で触れる。ここではあくまで親切か否か) -------- 1点:適切だった。(24作品) 0点:不適切だった。(1作品) ※平均点:0.96 -------- ・投票について 以上3項目の合計点、10点満点で投票。 ただし、何か致命的な問題があった場合は減点することがある。 0点以下になった場合は1点で投票する。 ・得点分布図 10 ■■■■ 9 ■■■■ 8 ■■ 7 ■■■■ 6 ■■■■ 5 ■ 4 ■■■ 3 ■ 2 ■ 1 0 ■ 外 ■ (平均点:6.64) 以下、しばらくの改行の後に始まります。 問題なければスクロールしてください。 No.7-01 Sakura Vortex(3点) [四分間隔・ズレ](0/2点) ●四分間隔は問題ありませんでしたが、0:27〜などに不自然に混じる32分や0:38〜のピアノ譜、  他0:58や1:33など、曲として決めに来る部分での配置ミスなど、全体的にズレが目立ちました。 [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○問題ありませんでした。 [譜面評価](2/7点) ○冒頭のピアノ譜は同時押しのいれ方が適切で良かったです。 ○1:21からの拍を刻むおにぎりがこの譜面中一番うまいなと思った部分でした。 ○1:41からの発狂地帯は密度の割に打ちやすく、綺麗に打てる内容でした。 ○ラストがしっかりと決められる配置になっていてよかったです。 ●前述の通り、頻出している配置ずれが譜面印象を大きく下げてしまっています。  これがなくなるだけでだいぶ良くなると思うのでリメイクに期待。 ●1:29の左手側はしっかりとパーカッションを反映した内容の方が締まるかなと思いました。 No.7-02 笑顔と想い出は風に乗せて…(10点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](7/7点) ○とても整っていて綺麗な譜面展開がすごく印象的な作品でした。  音階にきっちりそった旋律譜、普段気にされにくいベース譜を筆頭とした伴奏譜のコンビネーションが特に良かったです。 ○1:42からのパーカッションの追い方が秀逸でした。  複雑ながら楽曲の雰囲気に見事に融和していてすごいなと。  1:49からおにぎりでスネアを追うようになりますが、  この部分も見た目以上に打っていきやすく、とても綺麗な配置だと思いました。 ○2:27などのD連打は意識されにくい部分もきっちり譜面に反映されていてよかったです。 ○3:00からのSineLead(?)を踏まえ、しっかりとSFJL/DKで意識が分けられているのが素晴らしかったです。 ●0:33からですが4音目と2音目は同音階のようなので、LJFSよりLJFJのほうがいいかなと思いました。  以降の同じ部分でも同様の感想を抱きました。 ●0:55の左手に入るギターはFDSと左に流すよりSFDとかのほうがそれっぽくなるかなと。 ●3:07からは装飾音符を譜面に反映するのも一手かなと思いました。 No.7-03 T&J(9点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。制作お疲れ様です。 [譜面評価](6/7点) ○BPM、拍子ともに複雑であることでよく知られている本楽曲ですが、  その音を精巧に譜面に反映することで、曲の無秩序さをとてもよく引き出していると感じました。  おにぎりや同時押し、乱打など、いずれもいい意味で節操無く使用されており、  それが作品のカオス感の演出に機能していると思いました。  また、打ちやすい配置と打ちにくい配置を巧みに使い分けている点も見事。 ○0:50や1:43などにでてくる2重階段は使いどころがとても良いと思いました。  配置の処理しにくさがつよい印象を与えていますね。 ○2:07、ラストのライドシンバルの追い方がすごく良かったです。 ●1:03のタムのトリルはおにぎりを回避した方がよくなるかなと思いました。 ●2:01からのジャンジャンジャンジャンは4つセットで同じ位置に配置した方が締まるかなと思いました。  音的には区別化する必要もそんなになさそうかなとは。 No.7-04 How Magnificent !!(7点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](4/7点) ○1:56〜を筆頭とした変速と、譜面全体のリズム良さ・打ちやすさが印象的な作品でした。  全体的に8分がリズム良さを、16分が打ちやすさを担っていたように感じました。  まさにHow Magnificent !! ○0:49〜や1:15〜など、スネアとの複合が本作品では一番うまいなと思いました。  タタタンという16分3連が綺麗に配置されているのがいいですね。 ○2:12からのピアノとシンセの複合から、  間を挟んで2:28からのスネア複合へつなぐ部分がすごく楽しかったです。 ●その一方、2:12〜は一部ピアノの音が抜けている部分があったように感じました。  ここは全部追ってもよかったんじゃないかなと。 No.7-06 東の国の眠れない夜(6点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](3/7点) ○フリーズ複合と物量・おにぎりを基調としたすがすがしい難譜面でした。  3つ押し以上もぶれることなく積極的に使っているのが好印象。 ○0:24からのフリーズ3つ押しラッシュがいいなと思いました。  毎回散らしているのが単発的にタッタッと打っているような感覚がします。 ○低速地帯をDFJKのみで構成し、  その後1:35のオルガン大階段で一気に開けた表現をしているのがとても印象的でした。 ●0:46の[FJL][FJL][FOJL]ですが、3つ目にギターの音はないようなので、  これはおにぎり単発にしたほうが曲に沿っているかなと思いました。 ●1:53や2:05など、スネアが裏拍から外れる部分も裏拍おにぎりが継続されているので、  ここは裏拍おにぎりを外した方がいいかなと感じました。 ●2:11からですが、ここはギターを重く見せた方が映えると思うのですが、  ライドシンバルのおにぎりがしつこいため阻害している感がありました。  前の部分にもあるように、Lで拾うまたは拾わない方がいいかと。 No.7-07 Worldwide Pianist(7点) [四分間隔・ズレ](1/2点) ●1:12あたりの*---*--*--*-(16分採譜)というピアノ和音を  全体的に*--*--*---*-誤って解釈されている点(2つ目、3つ目が音に対して16分早い)が見受けられました。  以降の同じ部分でも同様の感想を抱きました。 [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](5/7点) ○見た目的にも打ち筋的にもとにかく打ちやすく配置されているのが印象的でした。  打ちやすさという意味では7key部門の中では断トツでトップだと思います。  おにぎりなども綺麗に打てるように誘導されているので、相当考慮されたんだろうなと。 ○1:44からの変則的なおにぎりとの複合を叩くのが楽しかったです。 ○1:55〜で特に思ったことですが、  乱打中に別要素を意識したおにぎりを重ねるのがすごくうまいと感じました。 ●0:56のピアノなど、一部音が抜けている部分があるように思いました。  この手の楽曲なら変に簡略するより全部拾った方が映えるかなと。 ●何よりも一番惜しいと思ったのは先述の配置ミスでした。  ここまで完成度の高い配置を構成できるならここもしっかり詰めてほしかったです。 No.7-08 Blaze of life(6点) [四分間隔・ズレ](1/2点) ●0:57からのギターですが、*****-*****-(16分採譜)の6つ目、10つ目が抜けています。 [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○問題ありませんでした。 [譜面評価](4/7点) ○曲にとらわれずに組まれた柔軟なリズム譜が印象的な作品でした。 ○0:44からボーカルを右手で、コーラスを左手限定で追う構成は、  曲の特徴をとてもよく捉えていて共感の持てる配置でした。 ○1:31からのリズムが楽しかったです。 ○1:57からは曲の力強さを感じられる配置でよかったです。 ○4:00からの怒涛の構成は最後のサビ・転調に相応しい内容でした。 ●1サビの構成ですが、2:04でパターンを変えるよりも、  1:57のパターンを2:10まで続け、2:10から変える方が整うんじゃないかと思いました。 ●2:10からの配置は読みにくく、やや乗りにくい印象でした。  おそらく3:21からとの区別化を図ったのでしょうが、それなら2:10からを*-**-**-(16分採譜)のリズムでまとめるか、  3:21からを上リズムにまとめた上で2:10からを片手同時主体に持っていった方がいいかなと。 ●2:41の速度変化は急すぎると思いました。段階的に変えるか変化幅を抑えた方がいいかと。 ●ラスサビ前半はドコドコを16分交互で入れていて面白いのですが、  3:55のシンバルが拾えていないのが少し残念でした。 ●4:12は補完を入れずデン!デン!と4分で力強く打たせてほしかったです。 ●4:18は4-4で区切らず3-3-2で区切る配置にした方が曲に忠実だと思いました。 [その他] ・評価とは全く関係ありませんが、0.403倍速という遊び心が素晴らしいと思いました(何 ・矢印数合わせお疲れ様です\(^o^)/ No.7-09 怪盗・窪園チヨコは絶対ミスらない(6点) [四分間隔・ズレ](1/2点) ●3:18付近のおにぎりのタイミングがサイドスティックの音に対して、  1、3、4つ目が16分早い位置に置かれています。 [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○問題ありませんでした。 [譜面評価](4/7点) ○フリーズなど多少難しい要素があるにもかかわらず、  何も考えていなくても繋がってしまう、プレイしやすさがウリの作品だと感じました。 ○0:10の4つ打ちSキックへの持っていき方が上手いなと。 ○0:47、眠気まなこであたしは「向かうよ」の部分が右から左に「向かう」配置になっていたのが良かったです。 ○1:08のおにぎりへの展開が良かったです。 ○2:18の大階段は場面展開を効果的に演出できていて素晴らしいと思いました。 ●1:41からのwelcome to my worldは一部アタックが弱い部分があり、  そこを同時押しの片方を16分遅らせるなどで譜面に反映できるといいかなと思いました。  後半はパーカッション意識になるので問題はないのですが。 ●終わり方が中途半端な印象を受けました。  あと2小節続け、その次の小節の頭におにぎりを置いて終了、の方がすっきり終われるかなと。 No.7-10 Spector(8点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](5/7点) ○変速と、局所的な連続フリーズでエフェクトのかかった音を譜面に落とす構成が  とてもよくはまっている作品だと感じました。  フリーズの尾をかなり長く取っていることもとてもいいと思います。 ○0:39のKJKFKJKFが音を的確に表していてよかったです。 ○0:53〜の複雑なキックをしっかり譜面に落としているのが好印象でした。 ○1:23〜の裏拍おにぎりも処理しやすく、使いどころもベストだったと思います。 ○終盤はドンドコドンドコというダンスリズムを遺憾なく楽しめる内容でした。 ●中盤の空白部ですが、3小節目から主旋律を拾い始めるのではなく、  この部分はずっと空白にして1:11から始める構成もいけるんじゃないかと思いました。 ●1:47からはここで初めて出てくる旋律を譜面に大きく反映させてほしかったです。 No.7-11 J(4点) [四分間隔・ズレ](1/2点) ●最初を基準に取ると終盤で2F程度遅れる四分間隔ズレが見受けられました。 [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○問題ありませんでした。 [譜面評価](2/7点) ○0:15からのKを軸としたハイハット配置は他ではあまり見られない配置で、  斬新な配置に映りました。 ○0:42からのピアノ乱打は全体的に配置が見やすくなっていて、  流れるような旋律によく合っていると思いました。 ●1:19からのピアノは少々詰めすぎという印象を受けました。  前半は低音と重なる部分のみを同時押しにする、後半は8分主体に簡略するなどの対策が必要かもしれません。  Very Hardであることを重視するなら、この密度が抑えになるよう前半を強化した方がいいと思います。 ●1:37の同時複合が展開が急すぎると思いました。  スネアロールを入れるなら両手トリルにするだけでも配置の印象が違うので機能するかと。 ●1:44からは配置自体は密度に対して打ちやすいものの、見た目がごちゃごちゃしている感がぬぐえませんでした。  譜面の流れを意識してみるといいかと思います(具体性に欠けています申し訳ない)。 [その他] ・矢印数合わせお疲れ様です\(^o^)/ No.7-12 グリーンスリーブス(2点) [四分間隔・ズレ](0/2点) ●旋律中の8分のリズムを12分と誤ってとらえているのが見受けられました。  ミスとしては1パターンですが譜面の多くの箇所に及んでおり、致命的だと思いました。  この曲にシャッフルの要素はないので、見直す事を強くおすすめします。 [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○問題ありませんでした。  難易度名は後半に頻出する24分を考慮し、「Normal」でもよかったかもしれません。 [譜面評価](1/7点) ○単純な旋律追いの序盤から24分に同時押しの混じる終盤まで、  徐々に難易度を高める構成になっていて、練習譜面ということを意識したのかなと思いました。 ○1:19から出てくる24分は演奏感があってよかったです。 ○1:43からの複合はリズム感もあり、プレイしていて心地よかったです。 ●0:28をはじめとして、全体的に同時押しやおにぎりに一貫性がないのが気になりました。  おにぎりについては低音を意識し、6拍ごとではなく3拍ごとに置くようにすればいいかなと。 ●2:08からの24分+同時押しは、24分のラストを同時押しにするのではなく、  24分の最初を同時押しにする方が曲にあっていると思いました。  多少見辛くなりますが、24分を片手階段にまとめれば何とかなるかと思います。 No.9-01 Crystal Glass [remake](9点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](6/7点) ○9Bkeyらしい大きく広がる階段や左右対称配置の使い方に加えて、  9Akeyらしい左右分離や左右同形配置も的確に使用されており、  9key全体として見てとても完成度の高い作品だと感じました。 ○0:39からおにぎり含む二重階段で下降する旋律を追う部分がすごく綺麗でした。 ○2:15からの2旋律複合の表現が本作品中一番うまいと思った部分でした。  細かな変化もしっかりと表現されていたのが更に好印象。 ●0:05から、2拍目と3拍目を同じ位置に並べる構成が続きますが、  音的には2拍目と3拍目は別のものであると思われるので、ここはずらした方がいいかもしれません。 ●0:25からのバイオリン追いの部分は、上の音だけでなく下の音(はもりに当たる部分)の音階も  見据えた配置にした方が映えるように思いました。  全体的にきっちり音階に沿って作られている譜面なので。  中盤のピアノ追いの類似部分にも同様の感想を抱きました。 No.9-02 夜空満天の星達(10点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](7/7点) ○全体的に2つの曲要素を混ぜ込みながら、分離と結合を自然に使い分けつつ構成された譜面という印象。  分離配置と結合配置の自然な移行は本イベント9key部門の作品中随一でした。 ○特に1:04などで思ったことですが、フレーズ間のつなぎがとにかく上手で、  それが全体の譜面の美しさにつながっているのかなと。 ○0:47〜フルートが重音になりますが、それの同時押しのいれ方が絶妙で、プレイしていてたのしかったです。 ○曲が盛り上がる1:51〜、そしてストリングス中心になる2:00〜の同時押しの感覚の違いが印象的でした。  前者はリズム感重視、後者は演奏感重視になっていてうまいなあと。 ○結合配置で大らかにピアノを拾った後にくる3:00からの3連符配置がよかったです。 ●0:30のフルート拾い始めはストリングスとの重複を避けるため、Eに配置しない方がいいかなと思いました。 ●2:35などのフルートのトリルはユニーク要素なので、多少密度上がりますが入れてほしかったです。 [その他] ・矢印数合わせお疲れ様です\(^o^)/ No.9-03 BBRAVE(7点) [四分間隔・ズレ](1/2点) ●1:52、シンセは*-*-*-*-**-*(16分採譜)となっており、4拍目の表にあるノートは16分早いのが正解です。  以降の同じ部分にも同様の感想を抱きました。 [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○問題ありませんでした。 [譜面評価](5/7点) ○音を追うだけでは出せない、とても勢いのある構成が印象的な譜面でした。  加えて多くの配置が密度に対して打ちやすくなっているので、  ガシガシ打っていけるのも作品の熱さ演出に一役買っていると。 ○1:25の左右対称配置は使いどころがベストだと思いました。 ○3:00にある、ここにしかない上下同時押しが最高に決まっていました。 ○3:13からの同時押しを積極的に交えた盛り上げが良かったです。 ●0:40から、オーケストラヒットは*--*--*---*-*-*-(16分採譜)で2つ目が16分遅いようでした(以降同様)。  解釈の相違によるものもありそうなので、ズレではなく譜面評価の方にいれました。 ●1:27などにある、オーケストラヒット3連(デンデンデン)は3つ目をフリーズにせず、  両手同時押し3連で力強く刻ませてほしかったです。  以降の同じ部分にも同様の感想を抱きました。 ●最後のおにぎりが少し弱い印象を受けました。  そこまでの4連打3つが全て片手同時のトリルなので、最後は両手同時で締めるといいかなと。 No.9-04 誰かの歌で僕が死ぬ(6点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](3/7点) ○やや複雑なパーカッションと重い曲調をよく表現した作品だと感じました。  全体的に音階重視の配置になっているのもいいですね。 ○0:16のフリーズ交錯は要素をしっかり反映していてよかったです。 ○0:59〜の早口地帯は配置もさることながら、  おにぎりがいい感じに味を付けていてたのしかったです。 ○1:34の変速は曲をうまく表現していてよかったです。 ●0:04ですが、ギターの音階は最初の2小節は別の動きをしていると思われるので、  そこを譜面に反映してあるとよかったかなと。 ●0:43は曲の抑揚に対して詰めすぎなように感じました。  前と同じギター部を追う、速度を調整するなどの工夫があればよかったです。 ●0:48近辺のフリーズ複合は他と比べるとごちゃごちゃしている印象。  重さを出すという意味では効果的かもしれませんが、面食らったという感想の方が強かったです。 No.9-05 玩具修理者の夜(4点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。  8分より細かいノーツが少ない点を考慮すると、難易度名は「Normal」でもよかったかもしれません。 [譜面評価](1/7点) ○声ネタはおにぎりで拾うという姿勢が一貫して見られたのが良かったです。 ○2:13からの構成は同時押しが不気味さを煽るようになっていて、  プレイしていて興味深いと感じました。 ○2:39からの上昇→下降の音階表現が上手だと思いました。 ●楽曲柄仕方の無い側面はありますが、起伏が少なく楽曲も4分と長いこともあって、  どうにも冗長さを感じてしまいました。  グロッケン(?)の装飾音符を入れる、コントラバスをフリーズで追う場面を作るなど、  いろいろ試していただけると嬉しいです。 ●1:04までA・+が一切出てこない構成になっているのですが、  その前後で大きな曲展開があるわけでもないので棲み分けしなくてもよさそうだと思いました。  棲み分けをするなら、コントラバスが低音を奏でる辺りまでA+封印するくらいでもいいかと。 ●声ネタ=おにぎりという一貫性が見受けられたので、  他要素はおにぎりに置かない方が見栄えするように感じました。 ●2:56の3つ押しは声ネタ+重音で意図は見えやすいですが、  この譜面だとここもどうにかして2つ押しにまとめた方がいいかなと思いました。  3つ押しを使うなら、前から3つ押しを見せに行くような構成にした方が映えると思います。 No.9-06 rainy beauty(8点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](5/7点) ○全体的に曲にある音をベースにして構成されているので、  とても演奏感のある、16分が楽しい作品だと感じました。 ○0:30前後の部分でピアノの要素を譜面に混ぜているのが良かったです。 ○1:05の縦連打はここでしか使われていないこともあってとても印象的に映りました。 ○1:17から裏のマリンバを追う構成にしているのがすごく良かったです。  音階への意識もこの部分には強く見られたので更に好印象でした。 ○2:01、ラストの24分をAまで流さず、Sで止めているのがいいなと思いました。 ●0:08のピアノ3音は右手にまとめた方が映えると思います。 ●1:54からキックがなくなり、曲としては前の部分に比べて抑えられていますが、  譜面は1:54からも詰める内容になっていて、そこが少々残念だと感じました。  この手のピアノ旋律は簡略すると映えないので、  1:47からキックを意識したノートを入れ、それを1:54から外すようにするといいかと思います。 No.11-01 アドレサンス(4点) [定義] ・二次元配置:7key左部(SDF)と5key部(WE3R)の同時押し配置 ・寝かし押し:SW、DE、FRの同時押し配置 [四分間隔・ズレ](1/2点) ●1:32、主旋律のリズムは*--*--*-*---*---(16分採譜)であり後半は付点8分ではなくて4分です。 ●3:56のフリーズのリズムが実際の音に対して8分早いようです。 [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○問題ありませんでした。 [譜面評価](2/7点) ○0:38のフリーズ押しながらの往復移動は適度な11Lらしさがあり楽しかったです。 ○1番Aメロはやや複雑な主旋律とスネアが分離されていて、打っていきやすくリズミカルでした。 ○1サビは4分リズムとの複合で、気兼ねなく楽しめる内容でした。 ○2:03の上がるギターを追った二次元フリーズ配置がとてもよかったです。 ○4:24の二次元配置は複雑な指の動きを楽しめました。 ○ラストにある寝かし押しは綺麗にはまっていてよかったです。 ●全体的に寝かし押しに頼り過ぎている感が見られ、そのため難易度バランスが崩壊しているように感じました。  特に2:24からは寝かし押しラッシュにより前後と比較して難易度が跳ねあがっており、  そのあたりでどうしても楽しさを削がれてしまいました。  寝かし押しは終盤のみに限定する、その他の二次元配置を入れるなどの工夫が必要かと。 ●0:54、「順番互いに梳いていく」はせっかくの11Lkeyですし、  何らかの「順番互い」な配置にしてほしかったです(たとえば4分の同時押しで往復移動)。 ●10704Fの0.49倍速、および11879Fでの0.75倍速が曲に対して少々不自然に感じました。  11879F前後で曲が大きく変化するわけでもないため、  10704Fに0.75倍速をいれ、11879Fの変速を消去するので十分表現としては成立すると思います。 [その他] ・矢印数合わせお疲れ様です\(^o^)/ No.11-02 カテコテキーパー(7点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](4/7点) ○8分連打と同時押しの使い方がとてもうまく、勢いに乗ってガンガン進める譜面でした。  短い16分によるアクセントも完璧だったと思います。 ○0:55からの8分連打がリズム感があって楽しいのですが、  そこから展開する16分とおにぎりが混じる1:06〜もとても楽しく、  この部分で大きく譜面に引き込まれました。 ○2:33〜は言葉では言い表せないような、謎の楽しさがありました。 ○2:53の指移動は使いどころが完璧でよかったです。 ○3:18の付点8分のリズムに乗った指移動が楽しかったです。 ●1:41あたりの指移動は、指移動ポイントを単押しにするよりは同時押しの方が決めやすいかなと思いました。  7keyへの移動は両手同時押しの方がやりやすいかと思います。 ●2:24を含むフレーズは1〜2&5〜6小節目と3〜4小節目などとではパーカッションのリズムが変化しているのに、  譜面の配置がシンプルなミラー配置に近いものにまとめられていたのがとても惜しかったです。 ●最後のサビはピアノを追うのもありかなと思いました。 No.11-03 真夏の夜のミ☆(9点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](6/7点) ○ハイテンションな曲に乗って、何も考えなくても楽しめる、  リズム表現、指移動、曲表現のいずれをとっても高い完成度を誇る11key作品でした。  特にサンバ調のところどころに入る3連符縦連の気持ちよさは格別でした。 ○ところどころに入る急減速は初見殺しでこそありますが、  決まった時の心地よさがすさまじい、とても決まった変速だと思いました。 ○1:38のトランペットの揺れる音を表現したフリーズが絶妙でした。 ○1:53のリズム表現が楽しかったです。 ○2:27にここぞとやってくる大階段がすごくよかったです。 ○3:42から始まる往復移動地帯はまさに終盤を彩るものであり、  難易度バランス面でもとても整っていると感じました。 ○最後の左手移動は意外性があって良かったです。 ●3:09からの↑でクラップを拾う部分は3:23からと多少被っていることもあり、  少々「またか……」というのを感じました。  3:23〜は中盤と対応している部分なので、3:09からをクラップを拾わない構成にするといいと思います。  空白にして3小節後ろから入るコードを拾うのも手だとは。 No.11-04 永久に続く五線譜(0点) [初めに] ・以下、楽曲のBPMを158として記述しています。 [四分間隔・ズレ](0/2点) ●かなりの箇所に音の取り間違い/配置ミスと思われるものが見受けられました。以下一例です。  ・1371F付近のノートが実際のギターに対して16分1つ分早い  ・1769F付近からの変則的な音が(おそらく)実際の音に対してそれぞれ16分1つ分遅い(1861Fは正常)  ・2100F付近からのおにぎり3連打が実際のスネアの音と微妙に違う   (最初の音は16分1つ分早い、そこから8分刻みで-*-*-*--というリズムが正しい)  ・5013F付近のノートがボーカルに対して32分1つ分早い [プレイヤーへの配慮](0/1点) ●左手移動を複数個所で使用、ラスサビでの発狂、局所縦連打等を考慮して、  この譜面の難易度名は「Very Hard」が妥当だと思いました。 [譜面評価](0/7点) ○最初の変速は意外性があってよかったです。 ○0:45からのパーカッションを追ったりボーカルを左右同形で追う部分が楽しかったです。 ○ラストサビ前半の右手移動全般が綺麗に決められて良かったです。 ○3:48に入る右手移動は曲に対して的確で、好感が持てました。 ●全体的にきつい縦連打や突然入る左手移動など、どうも素直に乗りきれない感が強かったです。  縦連打は実際の音がないにも関わらず縦で配置されていたり、  左手移動も一貫性がなく、曲の主張と無関係に入ってきたりなど。  左手移動や縦連打を入れる場所を事前に決めておき、それから譜面全体を構築するだけで随分変わると思います。 ●2:30からを左手に固めるのは重苦しい雰囲気を演出していていいと思うんですが、  2:51から左右同時になりそこで台無しにされてしまっている印象。  フレーズのラストまで左手だけで打たせてほしかったです。 ●転調後大きく盛り上げたいのはよくわかるのですが、現状転調前後で密度が跳ねあがっており、  盛り上げよりもごちゃごちゃした印象しか残りませんでした。  1.25という加速もあることですし、16分中に同時押しを混ぜるような配置はここでは避けた方がいいかと。 ●3:58の最後は4音あるので、きちんと4ノートで表現してほしかったです。 No.11-06 幽酒の酒精 〜 Ethyl alcohol(10点) [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](7/7点) ○とにかく右手移動が決めやすい作品でした。  移動難易度自体は決して低いものではないですが、自然に打てば決まるように指移動が誘導されており、  この辺りはかなり追求されたのではないかなと思います。  またピアノの対旋律など、曲を彩る細かい要素についても正確に採譜されており、  リズムに乗りながら曲を演奏し、移動もばっちり決まるというまさに完璧な作品でした。 ○0:28からの左手に入る部分がトランペットの音階をしっかり表していてよかったです。 ○0:52からの同時押しのキレがよく、とてもリズム良く打つことができました。  前の部分からの補完を含め、リズム面でも相当考慮されたのではないかと。 ○指移動は全体的に楽しかったですが、  その中でも特に8分移動を繰り返した後の1:32からの連続移動が素晴らしかったです。 ●0:36ですが、5key側は前からピアノ意識が続いているため、  ここのピアノは簡略せずに追ってほしかったです。 [その他] ・矢印数合わせお疲れ様です\(^o^)/ No.11-07 アンチモルダウ(5点) [四分間隔・ズレ](1/2点) ●以下の配置ミスが確認されました。  ・1459Fのノートがボーカルに対して16分1つ分遅い  ・5619Fのノートがギターに対して16分1つ分遅い [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○問題ありませんでした。 [譜面評価](3/7点) ○1:07からの縦連複合が楽しかったです。 ○ギターソロにある16分軸配置がしっかりと決められる配置でよかったです。 ○2:10からの上下複合は11keyらしいプレイ感があり、  打っていてたのしかったです。 ○2:20のスネア・ライドシンバルの配置が良かったです。  ライドシンバルがおにぎりに当てられているのがいいですね。 ○ラスト(2:29)は配置もこれしかないというくらいはまっており、  加えて変速も重いギターを効果的に演出していてよかったです。 ●0:21にある、知らな「きゃ」のようなスタッカート的な部分に同時押しを当てると、  リズム的に譜面が締まっていいかなと思いました。 ●スネアドラムは3連ではなく4連なので、2204Fにもノートが欲しかったです。 ●1:59からのサビは一部が半音上がっているのですが、  この辺の違いを譜面から見ることができなかったので少し残念でした。 No.11-08 Calamity Fortune(10点) [定義] ・二次元配置:7key左部(SDF)と5key部(WE3R)の同時押し配置 ・寝かし押し:SW、DE、FRの同時押し配置 [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](7/7点) ○移動成分をほどほどにした物量主体の難譜面なのですが、  その中に入る移動がとても的確で、まさしく11Lkeyらしい難譜面でした。  二次元配置もポイントでしっかり使用されていて好印象。 ○曲中に何度か入るシンセの表現が秀逸でした。  0:49(*-***-**-*-**-*-)ではE3を効果的に用いていますし、  1:54(*-**-*-**-*-)では同時押しがとても気持ちよかったです。 ○1:01からバーカッションを拾わずにシンセの16分乱打に移ったのが良かったです。 ○1:09のR3EWLKJFKJFDJFDSは11Lkeyらしさを活かしたとてもいい階段だと思いました。 ○1:44の寝かし押し3連は使いどころが特に的確でした。  寝かし押しが押しやすいように誘導されているのも更にいいですね。 ○1:50の同時押しが[RL][3K][EJ][WF]という二重階段になっているのに感動しました。 ○2:09、7key側の同時押しでベースのラインを追っているのが良かったです。 ●0:24など、一部シンセの低音が追い切れていないと感じる部分がありました。  意図的に除いたのかもしれませんが、前から低音も拾う流れになっているので、  ここは省略せずに拾った方が綺麗になるかなと思いました。 No.11-09 破戒の薔薇姫(9点) [定義] ・二次元配置:7key左部(SDF)と5key部(WE3R)の同時押し配置 [四分間隔・ズレ](2/2点) [プレイヤーへの配慮](1/1点) ○いずれも問題ありませんでした。 [譜面評価](6/7点) ○11L特有要素ともいえる二次元配置を含む、指移動が特に楽しい作品でした。  曲調の割にテンポよく進んでいく曲に対し、リズム良く打てる配置が展開されているため、  軽快に移動などを打っていける作品だと感じました。 ○0:42の5key側に一瞬移るのがいいですね。 ○0:49からの往復移動がテンポよく打てて楽しかったです。 ○1:02からは追える音が少なく、譜面にするとだれてしまう危険性を孕んだセクションですが、  そこに指移動を的確に交えることでカバーされており、11Lらしいアプローチが特に印象的でした。 ○1:25からのセクションが譜面中でいちばん楽しかったです。二次元配置がすごく綺麗に決まります。  特に1:25の[△W]→[SR]→[3F]の楽しさが光っていました。 ●1:49からは序盤と同じSキックのセクションになりますが、少ししつこい感がありました。  リズムベースでいろんな配置を組める方だと思うので、  色々動かして同時押しでキックを追うような配置にしてみるのはいかがでしょう。 ●2:14の[FK][DJ][S△]は[DJ][FK][S△]の方がいいかなと思いました。 <採点結果まとめ> ※番号頭のSは7key部門(Seven)、Nは9key部門(Nine)、Eは11key部門(Eleven)を表します。 10…S02 N02 E06 E08 9…S03 N01 E03 E09 8…S10 N06 7…S04 S07 N03 E02 6…S06 S08 S09 N04 5…E07 4…S11 N05 E01 3…S01 2…S12 1… 0…E04 外…S05 (7key部門平均点6.18、9key部門平均点7.33、11key部門平均点6.75)