========================================== Plate Beats Autumn Festival '18 全作品感想 ========================================== 【執筆者】 izkdic 【概要】 Plate Beats Autumn Festival '18に投稿された全22作品について、 1作品あたり3行程度で簡単に感想を書き綴ったものです。 基本的に良かったと思ったことしか書いていません。ダメ出し歓迎の方はごめんなさい。 投票対象作品には★が、投票非対象作品には☆がついております。 【投票について】 (当たり前ですが)投票対象となっている作品のみで判断して投票するかどうかを決めており、 複数作提出者の場合他作品の印象は一切考慮に入れていません(投票対象作品のみ巡回→投票→投票非対象作品巡回)。 以下、100行程度の改行の後に始まりますので、問題ない方は下へスクロールしてください。 ☆No.1 Bad ∞ End ∞ Night / SKB シャッフルの打鍵が非常に軽快でした。これくらいのテンポだと跳ねリズムはとても映えますね。 同時押しのはさみ方も絶妙で、それらが合わさってこのリズム感を作っているのですね。 是非、フルバージョンの譜面を見てみたいと思わせられる内容でした。難しそうですけど……。 ☆No.2 オーナメント / チームクリスマス(気分) とても軽快な譜面でした。表拍の強く刻むスネアと同時押しのマッチ具合が絶妙。 終盤は3つ押し以上が結構出てきますが、チューブラーベルの音にちゃんと合っていたりなど、 音と雰囲気を大事にして各人が譜面を作っているんだなと強く思わせられましたね。 ★No.3 i BreaK wORLd ! / yuuki 16分3連や5連の質感が特に素晴らしかったです。 重い感じのパーカッションに合った、心地よい打ちづらさを感じられました。 赤ノートもしっかり決め所で使われていて良かったです。 ☆No.4 きのうのうた / あさってのがっさく 確かに曲に対して難しめですが、細かい音も多いので余すところなく表現するにはこれくらい必要だと思いました(何 中盤以降登場するタムに合わせた両手トリルがとても印象的。 乱打でピアノを追いつつ最後のスフォルツァンドを4つ押しで表現するところが最高に嵌まっていて素晴らしかったです。 ☆No.5 しゃぼんだま / ふわふわがっさく ぶっちゃけNormalだと思わなくもないですが、 2番Aメロの和音を同時押しで追うだけの部分がこの難易度らしい配置でとても良かったです。 最後だけ大きな「しゃぼんしかくしゃぼんだま」なのもとても味があっていいですね。 (この難易度は自分の得意分野なのでいろいろと思うところもありますが、ここで言及するのはやめておきます。) ☆No.6 Vs_ Hyness (Unhooded) (8-BIT) / ショウタ とりあえず最初はお疲れ様でした\(^o^)/ 序盤の16分乱打が非常に良かったです。一見乱雑ですがすごく打ちやすくできていると思います。 補完縦連との区別も明白になされていて、とてもやり応えのある譜面だと感じました。 ★No.7 Oasis Area (8-BIT) / ショウタ いかにもだんおにな感じの譜面で心地よかったです。 8bitの音の少なさを逆手にとって音を意識させる展開が上手く引き出されており、 その中で終盤に入る16分乱打が印象的でした。 ☆No.8 Ordeal! (8-BIT) / ショウタ ハイスピードな同時押しの応酬とアンティシペーションの表現が絶妙な作品でした。 こういう作品は思わずハイスピードでプレイしたくなりますね。 実質55秒程度とかなり短いですが、印象付けはしっかり図られていたと思います。 ★No.9 Green Night Parade (feat.星子) / MFV2 微妙にシャッフル要素があったり大量の効果音があったりと非常に形にしづらそうですが、 そつなくまとまっていて手堅い内容でした。ビームの音が完璧でしたね(何 特に終盤が心地よく打てる内容で楽しかったです。 ★No.10 Intimate with the Fire Bird (Toy Box) / utubo 全体的に16分が軽快で心躍る作品でした。 序盤のパーカッション追いの部分とかもう最高ですね。 かと思えば一筋縄ではいかない変則リズムもあり、如何にもutuboさんの作品だという印象でした。 ★No.11 閃光⇔Frustration / masyu アンティシペーションの表現が光る一作でした。決まるととてもかっこいいです。 また細かいパーカッションの刻みも熱さを演出するような配置になっていてよかったです。 BPM256地帯は厳しいですが、それ以外はなんとなくでも繋がる内容でしたね。 ★No.12 目覚めし白狼の本能〜awaking wolf's instinct Long ver. / 神の毛 流れるようなピアノの表現と力強いパーカッションの刻みの表現の対比が美しい作品でした。 乱打を除けば意外と音が少ない曲ですが、難易度バランスは非常によくできていたと思います。 この曲は個人的には2:30あたりの余韻をどう表現するかが肝だと思っているのですが、PBだと難しいですね……。 ★No.13 ありふれたせかいせいふく / .122 だんおに含めこの曲の譜面はいくつか遊びましたが、空白の入れ方が違った切り口でとても興味深かったです。 キメの部分もきっちり決められており、難しさだけが楽しさではないと再確認することになりました。 そしてなんといってもCメロの16分乱打が非常に熱い!あそこだけで相当テンションがあがりましたね(AM00:24)。 ★No.14 N∀CHT / むーんたると Kleine要素が\(^o^)/ それはともかくとして非常に交互乱打でテンションが上がる譜面でした。 もう理屈抜きにして本能で楽しみたい譜面ですね。めちゃくちゃ楽しかったです(謎 ★No.15 Answer 42 / chip 久しぶりにこんな感じのchipさんの曲を聴いた気がしますというのはおいといて。 一見ごちゃごちゃしてるように見えて実はとても打ちやすいという、如何にもchipさんの作品でした。 曲的にメリハリが少ないですが、それらを含めて説得力のある配置を組み立てているのだからすごいです。 ☆No.16 b1oody crad1e / chip 磁気共鳴診断装置 ……じゃなくて、序盤はとても打ちやすくできていて速さも気にならずに遊べるのですが……。 ガバキックが入ってからはもうどうしようもないですね…… 相当詐称だと思います(前半が緩いので)。 ☆No.17 逃げろ!実験体 / SKB 曲を選べばこんなに簡単に難しくできるんだなぁと感じた作品でした(goeさんがエグイの出してましたけど)。 一部分難しいところはあるものの、基本的には気軽に遊べる譜面で楽しかったです。 チェンバロの表現が特に印象的でした。打ちやすいのがいいです。 ★No.18 Otsukimi PARTY HARD / 516 サビの配置がとても楽しい譜面でした(1番も、2番も)。 *-*-**-*というリズムに慣れるとスムーズに打っていける譜面ですね。この難易度で初見3ミスは快挙。 ともすれば一本調子になりやすい曲ですが、うまくカバーされていたと思います。 ★No.19 トーチ / goe 多重同時押しを交えた表現が随所に光る譜面でした。3重階段とか5→4→3→2→1とか。 他、発狂地帯を抜けた後のクレッシェンドの表現が素晴らしかったです。 全体的に抑揚をはっきり付けて印象付けを図られた譜面だと感じました。 ★No.20 Ascension! / SKB 緩やかな16分がとても心地よい中級作品でした。 これくらいの難易度だからこそ細部に凝らされた表現がよく見えていいですね。 SKBさんにはこの路線を改めて進んで欲しいと強く思わされる内容でした。 ★No.21 錦上添花乙女樂 / 匿名ε 譜面の時間は実質50秒と短いですが、その長さの中で様々な印象付け図ろうとした譜面という印象でした。 比較的整った前半からギター混じりの複雑なサビに入り、そこから息もつかせず最後まで進む様は爽快。 音源の準備も含め、作者の強い思いを感じました。 ★No.22 tightrope city / ぷろろーぐ 曲的に言えば空間の、譜面的に言えば間の取り方が実に絶妙な譜面でした。 中盤の6連など、独特な旋律の切り方にもしっかり対応できていてよかったです。 終盤の4分(っぽく聞こえるけどBPM132換算なら6分?)配置がすごく気持ちよかったですね。 【総評】 初めてのPlate Beatsのイベントだというのもあってか、 全体的に手堅い作品が多いと感じました(一部を除く)。皆さん様子見? だんおに、ぽっつべと比べてまだまだ参入者が少ない中、22作品も集まったのは素晴らしいと思います。、 開催時点で作譜経験のある方の大半が参加されたのではないでしょうか。 ぽっつべのイベントでは評価制のイベントでも容赦なくえぐい譜面が襲いかかってくることが多いので、 そういうのが投票対象譜面になかったのは自称中級者の自分にとってはありがたかったです(何 まだPlate Beatsは発展途上であり、今後さらに「音ゲーらしく」なっていくでしょう。 その力が十分あると言うことをこのイベントを通して実感しました。 今回は正統派なイベントでしたが、ぽっつべのブラックジャック祭りのような変則的なルールのイベントなど、 いろんなイベントが開催されると更に賑わうんじゃないでしょうか。 今後に期待しつつ、ここで筆を置きたいと思います。 わざわざこんなところまで読んで下さって、ありがとうございました。 【投票】 utubo / .122 / .122 / むーんたると / むーんたると 【特に好きだった作品(順不同)】 ・No.2 オーナメント / チームクリスマス(気分) ・No.6 Vs_ Hyness (Unhooded) (8-BIT) / ショウタ ・No.13 ありふれたせかいせいふく / .122 ・No.14 N∀CHT / むーんたると 2018.10.08 匿名ε a.k.a. izkdic 【作品あとがき】 というわけでこっそり参加していましたとさ。 まあバレバレだったかもしれませんが。 軽く作品あとがきとしてこの「なにもない」欄に書き綴っておくことにしますね。 匿名εは僕、izkdicでした。 ・楽曲 soleilさんのバトル曲その41、「錦上添花乙女樂」をお借りしました。 錦上添花(きんじょうてんか)とは錦(美しいもの)の上に更に花(美しいもの)を添える、 つまり「素晴らしいものにさらによいものを加える」という意味の四字熟語。 だんおに勢にはお馴染み?の町曲その13「薫る風、都の花」に特に冒頭のフレーズが似ており、 個人的にこの曲と姉妹曲という印象を持っている曲でもあります。 もちさんのフリゲ「天使のうつわ」でもセットで使用されていますね。 (フィールドが薫る風、そのエリアのボス戦が錦上添花。本作の音楽演出で特に好きな部分の1つです。) soleilさんの曲はMIDI形式でしか提供されていないのですが、 この曲は音数が多く、Windows10附属のMSGS音源では目も当てられないことになってしまいました。 (特に主旋律の尺八が途切れ途切れになってしまうのが一番痛手でした) いろいろ調べた結果、XP以前の音源を有志の方がサウンドフォントとして再現されていることがわかったので、 それを適用しつつ録音し、フェードアウト処理を施したのが今回の音源でした。 再生にはRPGツクール2000 VALUE!を使用。使い方を明らかに間違えていますが気にしたら負け( 完璧な再現には至っていないでしょうが、普通に録音するよりは遥かに本来の曲に近いデータになっていると思います。 ・譜面 上で感想を捏造していますが、基本的にアピールポイントはそれで、 サビのギターの熱さを表現しつつ、ラストまで一気に駆け抜ける譜面、 そして50秒しかないけどプレイヤーに強く印象に残る譜面、というのを目指しました。 縦連をギターの手前まで温存しているのがポイント。そこまでは基本的に打ちやすく作ったつもりです。 難易度13(12.40)というのはかなりの逆詐称。 たとえばだんおにのツール難易度は同時押しを含んだ微ずらし配置を入れると跳ね上がりますが、 そんな感じでPlate Beatsの難易度計算式を知っていればちょっとした悪用もできてしまうのです(何 実質11程度の譜面ではないかと思います。だんおに的に言えばツール36.65*。短いので体感50程度でしょう。 もともと譜面構想は持っていたので、極めて想像通りにくめたと思います。 匿名(偽名)でもないとこういう譜面はまず作らないので、そういう面ではうまくいったかなと。 ただPBAF開催前後で仕事が修羅場っていたのでその中で作るのは大変でした……。 もう少し余裕を見たかったんですが、たまたま遊び始めたフリゲ「ジャンクリラに光あれ!」が面白くて、 そっちに嵌まってしまったのでギリギリになってしまいましたね……(殴 ・名義 εには特に意味はないです。強いて言えば僕が一番好きなギリシャ文字。 ζとかξとかにすると見た目は強そうになりますが、今回はやめました(何 「匿名」だと万が一同じように考える人がいた場合被ってしまうため、ちょっとアクセントを加えた感じ。 まあ僕だけだったのでそれは杞憂だったのですが。 うまく作者予想に誘導できれば良かったのですが、 今回のイベントの規模が予想以上に大きく、特にだんおに勢は作譜経験のある人の大半が参加していたこともあり、 その点が結構誤算でしたね…… (話題にすら上がっていなかった感がなくもない。) ・投票結果 5票(同率6位)でした。 内容的に真ん中あたりが関の山かなーと思っていたので今回の結果は上々ですね。 投票してくださった方々へ、ありがとうございました! 自分の好みを抜きにして全体的な投票面では、 「ありふれたせかいせいふく」「N∀CHT」「Green Night Parade」「閃光⇔Frustration」あたりが強いかなと思っていたので、 今回の結果はほぼ予想通りでしたね。 投票ボーナス込みで総票数72。 外部投票勢が何人いるかは不明ですが、投票人数は12人程度でしょうか。 このあたり、せっかく外部投票OKにしているのだから数が増えたら良かったですね。 後書きは以上です。 というわけで、Plate Beats Autumn Festival '18に関してはこの辺で締めたいと思います。 運営・ゲーム開発のSKBさん、参加者の方々、およびプレイしてくださった方々へ心から御礼を。 ありがとうございました!