====================================== 第2回縛り作譜コンテスト外伝 全作品感想 ====================================== <執筆者> izkdic@不参加勢 <注意事項> 全作品をひと通り遊んで、感想を5〜7行程度で記述しています。 作品によってはかなりきついことを書いているので、 閲覧は自己責任でよろしくお願いします。 また、点数はその作品の質を端的にあらわすもの で は あ り ま せ ん 。 感想内容含め、あくまで主観に依るものだと思っていただければ幸いです。 鵜呑みにするのは禁物。あくまで参考程度に。 なお、評価において「縛りがある」ことは全く考慮に入れていません。 普段の作品と同様の見方をしているのであしからず。 <評価基準> 【譜面の正確さ】2点満点 →譜面が正確に採譜されているかどうか。  細かい部分のミスは表現上の問題とし、こちらでは考慮しない。  2点:正確。  1点:ぽつぽつ細かいミスがみられる。または重要な局面でのミスがある。  0点:結構な量のミスがある。 (平均:1.85) 【譜面の楽しさ】5点満点 →譜面自体がどれだけ楽しく感じたか。  5点:お見事。  4点:楽しかった。  3点:いい感じ。  2点:まあまあ。  1点:うーん。  0点:これはちょっと。 (平均:3.00) 以上2項目の合計。7点満点で評価する。 得点分布表 点 7 ■■■ 6 ■■■■ 5 ■■■■■■ 4 ■■■■ 3 ■■ 2 1 0 ■ 外 (平均:4.85) しばらくの改行の後はじまります。 問題なければスクロールしてください。 No.1 らーさん 局所的にやってくる細かい階段配置が印象的でした。 Aメロにやってくる[SE]でのスネア打ちがとても気持ちいいですね。 気になったのはBメロの組み方で、おそらくハープを12分で追っているのですが、 これが主旋律との混合譜を組む上ではごちゃごちゃした印象を与えているように感じました。 ハープ自体も12分ではなく16分なので、 ここはすなおに16分で採譜するか、8分に簡略した方が綺麗では。 【正確さ2+楽しさ2=4/7】 No.2 516さん 細かいパーカッションなどに合わせられた16分がとても楽しい作品でした。 テクノ系の楽曲らしい楽しさがありますね。 特に序盤の赤を交えた小型のX型配置の赤が非常に綺麗に決まって目からうろこでした。 後半はどんどん配置が難しくなっていき、密度も上がりますが、 それらのバランス調整もとてもよかったと思います。 【正確さ2+楽しさ5=7/7、投票2】 No.3 pxpさん 譜面の大部分で正確に採譜ができていないです。 まずはしっかりとテストプレイをして、ズレを無くすところから。 縛コンは制限時間があるので難しいかもしれませんが、 普段の作譜では制限時間はないので、しっかり吟味してください。 もし曲が速すぎて聴き取れないというようなのであれば、 YouTubeの動画ページに行けば0.5倍速での再生も可能ですので(IEでは不可能)。 【正確さ0+楽しさ0=0/7】 No.4 chipさん 非常に同時押しが決めやすく、楽しい作品でした。 採譜も極めて正確に行われており、音を叩く楽しさが確かに感じられます。 後半はそれに更に赤ノートが小気味よくはいりこんでくるので、 テンションが大きく上がりますね。 譜面の押しやすさも含めて、親しみやすい作品だと思いました。 【正確さ2+楽しさ5=7/7、投票2】 No.5 あずねるさん 細かい階段などが目を引きますが、 自分にとってはBメロのベース意識の縦連がすごくいいなと感じた作品でした。 サビのリズム構築も個性的で、独特な印象がありましたね。 イントロ3小節目に配置ミスがあります(最後の2ノートが16分早い)。 また、Aメロのスネアの細かい部分を追った直後の部分は、 スネアを意識したリズム構成をした方が綺麗にはまりそうだとも感じました。 【正確さ1+楽しさ3=4/7】 No.6 らー★忍★⇒さん 冒頭部分をSだけで構成しているのが非常に興味深い作品でした。 あまり展開する部分でもないのでこの構成は正解だと思います。 全体的に見れば楽曲柄仕方ない部分もあるのかもしれませんが、 混沌とした雰囲気があり素直に楽しめない部分が多かったです。 逆にもっと、それこそすがすがしいくらいにはっちゃけるのもアリなのかもしれません。 【正確さ2+楽しさ1=3/7】 No.7 onnoさん 視覚的要素を重視して制作された譜面なのかなという印象でした。 個人的に惹かれたのは序盤に、2分間隔で同時押しを 主旋律に挿入する形で制作された部分。個性的な打鍵があってよかったです。 4小節目に24分がありますが、ここは音通り16分で配置してもいいのではないかなと思います。 また、密度展開を見ると、視覚に重視され過ぎているためかちぐはぐになっている印象。 もう少し前後を見据えた密度展開を心がけるとよくなるかもです。 【正確さ2+楽しさ2=4/7】 No.8 TimCさん 作品が短いこともあり、手軽に楽しめる作品でした。 ピアノ関係の配置はリズム感がしっかりあるのもよかったです。 16分もいい感じに楽しく打ちやすく配置されていていいですね。 後半に入る16分乱打は僕はパーカッション系を追った配置なのかと考えましたが、 そうするとこの部分の後ろのパーカッションはシャッフルになっている部分があります。 オープンハイハットが入る部分で、パーカッションの音に注目してみてください。 【正確さ2+楽しさ3=5/7】 No.9 かぷせるさん 非常に雰囲気がよく出ていてとてもよかったです。 全体的に優しく遊べる作品だったと思います。 赤ノートと同時押しが限定されて使われているからかなとか。 1番と2番は割とガラッと変えて構成されていたので、 この流れなら1番は旋律の付点8分要素を含めずに構成した方がバランスがよくなるかも。 この辺はほとんど好みの問題かもしれませんね。 【正確さ2+楽しさ5=7/7、投票2】 No.10 かつお節さん こちらは力強い、芯の強さみたいなものを感じられる作品でした。 ピアノの表現がしっかりしているからでしょうかね。 個人的に一番好きだったのは1番サビの最後。 2番メロで16分のパーカッションを追いに行く部分も良かったです。 ボーカルの一部が3連符で採譜されていましたが、 どちらかというと付点8分付点8分8分に近いと思われます。 打ちこみのように音のタイミングがはっきりしているわけではないので難しいですが。 【正確さ2+楽しさ3=5/7】 No.11 填塵さん ハードコアらしい、勢いのある高難易度作品でした。 作譜範囲内でもっとも重要な主題の部分で 赤ノートなどを交えつつ高難易度な配置がされているなど、 ただ密度を上げるだけでない工夫が随所に感じられて良かったです。 イントロの音が次々重なっていく感じもしっかり譜面に反映されていてその点でも好印象。 【正確さ2+楽しさ4=6/7、投票1】 No.12 SKBさん これまたテクノらしい、繰り返されるリズムを次々捌いていくのが楽しい作品でした。 楽曲動画2:12からの部分の配置が特に良かったですね。 終盤に登場する5つ同時押しも使いどころはベストだったと思います。 気になった点は0:56付近の「ててってっってー」のところで、 最後の3つ押しの部分は2つで十分なのではないかなと感じました。 区切りではありますが別段強い音でもないですし。 【正確さ2+楽しさ4=6/7、投票1】 No.13 .122さん 前半はピアノ、後半は声(ボーカルというのか?)に焦点を当て、 非常に大味に展開された作品だと感じました。 特にピアノを追って構成された部分が楽しかったですね。 声の採譜はお疲れ様です\(^o^)/ この曲はパーカッションの一部が24分になっているようですので、 赤ノートなどにそれへの配慮があるとなおもよかったです。 【正確さ2+楽しさ3=5/7】 No.14 utuboさん 色んな意味で「さっぱりわからない」作品でした\(^o^)/ 暴力的とも言える配置と密度で攻めながらも、 要所要所で決めてくる片手密集3つ押しなどが光る作品でしたね。 中盤は声ネタに焦点を当てた配置が展開されますが、 この辺りはごちゃごちゃした印象がぬぐえなかったです。 もしかしたらそれを狙った配置をしているのかもしれませんが。 【正確さ2+楽しさ2=4/7】 No.15 USG2さん(839 is prime!) 高密度ながら自然に組みたてられており、楽しみやすい作品でした。 特にサビ前のギターの特徴的な音や、 サビラストのハイハット24分の入れ方が秀逸だったと思います。 全体的に起伏が少ない印象を受けたので、 AメロやBメロ等は密度をあえてある程度下げるとかしてみると、 さらに引き締まった作品になるかもしれません。 【正確さ2+楽しさ4=6/7、投票1】 No.16 Dj_anさん 間の取り方がとてもうまいと感じられる作品でした。 1ノート1ノートを紡ぐように打たせつつ、 サビでしっかりと主旋律にフォーカスしているのがよかったです。 Aメロ前半の16分の赤ノートだけは非常に唐突にやってくるので、 その点はもう少し工夫が欲しいところ。16分2連はつまづきやすいですし。 あえて無くすか、赤に収束させる形で前後でうまく誘導できるといいかと思います。 【正確さ2+楽しさ3=5/7】 No.17 ワナカゼさん 序盤など、(この譜面内では)密度の低い部分は配置が整っていて、 とても楽しみやすいと感じました。 一方高密度部分はゴチャゴチャした印象がぬぐえなかったです。 一部分は無理やり難易度を上げているのかと感じました。 この展開をするなら、今密度が低めの部分も大きく密度を底上げし、 全体的に☆15くらいの難易度に仕上げた方がはまるかもしれません。 【正確さ2+楽しさ1=3/7】 No.18 あられさん 序盤の構成に非常にセンスを感じる譜面でした。 最初のシンセの乱打までを素直な打鍵に収めることで、 この部分の乱打を印象付けている手法がすごく良かったです。 主題の組み方も勢いあるまとめ方がされていました。 シンセの乱打はもう少し流れを整えた方がいいかもしれません。 多少ではありますが乱雑な印象を受けてしまいましたので。 【正確さ2+楽しさ4=6/7、投票1】 No.19 30294+さん とても展開性が考えられた作品だと感じました。 Bメロやサビの配置が秀逸で、特にサビの*--*--*-というボーカルのリズムを、 補完も交えて*-***-*-というリズムにしているのがとても気持ち良かったです。 細かい部分ですが、Aメロの奇数小節のパーカッションは偶数小節とは違い、 3拍目と4拍目の間にバスドラムがない(トトタンではない)ので、 それを考慮した配置がされているとなおも良かったです。 また、もうすこしシンコペーションを大事にしてほしかったなとも。 【正確さ2+楽しさ3=5/7】 No.20 ヴさん 特徴的すぎる楽曲ですが、1つ1つの音にしっかり追従し、 バランスよくまとめられた作品だと感じました。 多重同時押しの使い方もベストだったと思います。 気になったのは1分あたりの3連符なのですが、 うしろでシャカシャカ鳴っている音は16分みたいです。 もしかしたら簡略なのかもしれませんが、16分を簡略するなら8分かなと思います。 【正確さ2+楽しさ3=5/7】 <投票> 516 / 516 / chip / chip / かぷせる かぷせる / 填塵 / SKB / USG2 / あられ <MVP> 516 ================ おまけ 遅刻勢作品の感想 ================ ※遅刻勢の作品は希望者のみを対象にしています。  また、遅刻勢の作品は本テキスト冒頭の平均点の集計対象外です。  【参考、投票ライン】6点→1票投票、7点→2票投票 No.X03 水色さん(541 is prime!) 非常に分かりやすく、手軽に楽しめる作品という印象でした。 イントロの裏拍同時押し、Bメロのピアノ黄軸、 サビの*--*--*-→*-***-*-の補完など、色んなところに惹かれる魅力がありましたね。 少し気になったのはAメロ後半、「突然の雨ぬかるんだ」の部分。 たしかに歌詞としては「あ○めぬかるんだ」となっているのですが、 ○の部分のノートを補填的に入れられれば前半との対比にもなるかと思いました。 【正確さ2+楽しさ4=6/7】 No.X05 きららさん 音だけではなく、ある程度独自の感性で組み立てられた譜面という印象でした。 緩やかに動く8分と要所で入る同時押しがとても良い味を演出していたと思います。 ボーナスによる演出も綺麗でよかったです。 気になったのは2点。イントロの組み方ですが、空白が多くつっかかりを感じました(特に冒頭)。 4分あたりで緩やかに繋いでやるだけでも大きく変わると思います。 もう1つはサビ直前のギター。このギターは3拍目の頭から16分5連で拾うのが正しいです。 【正確さ2+楽しさ3=5/7】 No.X08 MFV2さん 一部を除いて強力な物量で攻め立てる、非常にハードコアらしい作品だと感じました。 終盤はもはや迫力満点といっても差しさわりない内容でしたね。 個人的には裏拍の赤地帯がものすごく楽しかったです。他にも見所満点でした。 気になったのが1点。前半の曲の勢いが最も下がる部分。 ここは主旋律に少し補完ノートを交えつつ進行させていますが、 ここの補完は蛇足感がありました。密度も低いので素直に主旋律のみの方がよかったと思います。 【正確さ2+楽しさ5=7/7】 No.X10 入道雲さん 苦労の痕がいたるところで垣間見える作品でした\(^o^)/ もともと楽曲が非常に変則的なので、詳しくは分からないのですが、 ハープの音など、一部分正確に採譜できていないと感じる部分がありました。 構成面では、Aメロは複雑なハープを追い、 リズムの安定するBメロで8分主体の分かりやすい構成にシフトするのが目からうろこでした。 その中にある大階段は特に印象的に移りましたね。 【正確さ1+楽しさ3=4/7】