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第3の季節は、春。
出会いの季節。そして別れの季節。
多くの生命が動き始める季節。

今は、そんな春の、一歩手前。
ここから、どんな景色が見えますか……？


夏祭り2008に提出した連作「izkdic's spatiotemporal travel」より、
第3ステージの作品です（秋→冬→春→夏）。

楽曲はyassuさんより。同名のBMS曲のセルフロングアレンジをお借りしました。
曲名は「before spring」の意。クリスタルとピアノが芽吹きつつある春を綺麗にイメージづけるメロディックトランス。
長くなった部分の多くはいわゆるソロでメロディーが乱舞するところであり、
エンディングまで途切れることがありません。超ゴージャスなアレンジです。
なお、なぜかロング化に伴ってテンポが1下がっています（原曲は140BPM）。

ありがたいことに、イベントではかなりの好評をいただきまして、
僕の7key作品の方向性を最初に決定づけた作品だといっても過言ではないでしょう。
そういう意味では自分にとってもとても大きい、転機となる作品となりました。
演出的には次の夏ステージでのエンディング感に全てをかけていたのですが

ちなみに本連作の秋と春ステージは選曲で一悶着があり、特にこの春ステージは最後まで決まりませんでした。
5年後、春ステージ候補の1曲で挫折曲合作をすることになりますが、それは別のお話。


【7key / Spring】
元譜面のテイストを損なわない範囲でいろいろ修正を加えています。
音取りの誤りとか、シンバルの入れ忘れとか。
ツール難易度は同時押しの減少で下がりましたが、難しさは大差なし。
むしろ、おにぎりが若干増えて難易度は上がったかも？

制作コンセプトは基本的に、BMSリスペクトでリズムパートと旋律パートを混ぜ込むことと、
ピアノやギター部分での演奏感を追求することでした。
テンポは速くないものの、ソロパートは基本16分、ところにより24分やら他が混じる形式で、
当時の僕の7key譜面としては非常に難しい部類でした。
元のコメントではノート数が1000を超えていることに言及していますが、
これは楽曲の長さもあり、譜面としては密度の低い部分も多いので割と長さ相応ではありますね。

この譜面における最高倍速は×1.72。
多段変化を多用していることもあり、speed changeが実は101回も挿入されている……
ちなみにcolor dataも80回以上挿入されている。
自分が表現したいことを伝えるためならこの程度の苦労は……

と相変わらず高圧的な態度で当時の自分が抜かしているのですが、
12年後、速度変化は全て無駄という評定が下ったので完全にオミットされました。
局所ならともかく、フレーズ加速で（転調後からフェードアウト部開始までずっと）×1.72とかあほか。
余計な加速がなくなり、だいぶ遊びやすくなったかと思います。
一方、色変化については元を尊重して残してあります。