Vorhandensein

※この作品にはキー変化が含まれます。
　W、E、3(4)、R、←、↓、↑、→、S、D、F、Space、J、K、L以外のキーは使用しません（実質15Akey）。
　プレイ中にBackSpaceキーでリトライ、Deleteキーでタイトル画面へ、
　Shift+Deleteキーでリザルト画面へ進むことができます。
　全体的にタイミングが遅い(早い)と感じる場合、Adjustmentの数値を下げ(上げ)ることで調整できます。
　Display画面のLyricsスイッチで歌詞表示の有無を切り替えられます。

[Special Thanks!]
○独立行政法人情報処理推進機構
　作品内でフォント「IPA Pゴシック」を使用させていただきました。

○goe氏
　「Journey」内のスクリプトを（勝手に）参考にさせていただきました。

○MFV2氏
　キーコンフィグ画面の挙動に関して、スニペットを提供していただきました。

これは、ダンおにが見てきた夢の世界。


Dan☆Oni成人式、オープニングセレモニー部門参加作品です。

楽曲はふうらいぼさんよりお借りしました。
トロイメライ（Träumerei）とは、ドイツ語で「夢」のことを指します。
2012年に1作目として投稿された時点ではボーカルが重音テト（UTAU）でしたが、
翌年に大幅にリテイクされ、ボーカルも初音ミクに代わりました。
（リテイク前と比較すると曲展開やアレンジの方向性は共通しているものの、
　全体的にかなりにぎやかになっている他、ところどころ旋律が変更されています）
今回使用させていただいたのはリテイク後の音源です。

長らく再生数4桁くらいのマイナー系ボカロ曲をよく聴いていた時代に出会った曲の1つで、
シャッフル基調の雰囲気がとても楽しくて、心躍る名曲です。
ふとしたときに譜面を空想することも多く、キー変化の構想もこの時点からあり、
今回満を持してそれを形にした、という感じになりました。
だんおに生誕20周年を祝うこの機会、自分の中ではこの曲以外ありえないと思っていました。
最近は合作の機会が多く、個人作は短めの曲で多鍵複数譜面、みたいになっていることが多かったので、
個人で純粋にボカロ曲で譜面を作るのは6年半ぶりらしいです。まじか。


【Trans / Reverie】
というわけでキー変化を含む作品です。
使用キーは15Akeyと全く同一なので、実質15Akey作品だともいえます。

キー変化部分については、もともとラスサビ後半で出てくるアコーディオン（？）を、
11Lの上段で追いかけたいと思ったところから始まっていて、
1番の歌詞の「廻る」というのは5key的だし、アウトロ（特にラスト）は9Akey的だし、みたいな感じで、
この曲の中でいろんなキー種で表現したいことが重なったため、
そこから発想をいろいろと広げていった結果こんな形になりました。

1番は5key、2番は7key。その後いったん5keyに戻ってから、
ラスサビの入りで11keyにシフトし、そのまま11L→9A（15A上段）というように変わっていきます。
数年前の構想では2番後の間奏から11keyにシフトさせていたのですが、
ラスサビ頭にもアクションを入れたかったので5keyを中継する形にしました。

譜面的な部分では、とにかくシャッフル部分を気持ちよく遊べるようにしようと思いました。
また、この曲には結構シャッフルじゃない部分があり（だからこそシャッフルパートが映えると思っています）、
その部分は丁寧に差別化するようにしたつもりです。
逆に、いつものように細かい音をひたすら拾いにいくみたいなことはあまりせず、
基本的に楽しさ重視、「楽しい」という雰囲気を重視して構成したパートが多いです。

キー変化があるので、それぞれのキーごとに特色を持たせるというか、
各キーらしい配置を意識的に入れるようにしました。
5keyは打鍵的な感覚優先、7keyは音階の方を優先、
11keyは右手移動を程よく含み、11Lkeyは二次元配置が1つだけあります。
9Akeyは厳密には15Akeyの上段で、おにぎりを左手で取ることをほぼ強制されるので、
それを踏まえた配置をいろいろと考えてみました。
9Aパートの見どころはラスト（4231の左右同型→高音＝右手が消える→左手がおにぎりに着地）のつもり。


演出の都合上、Reverseが非推奨だったり（11key部分も含めて上下逆になる）、
5keyのおにぎりを真ん中や左に置けないなど、大きな制約を置くことになってしまいました。
昔はこの辺は当たり前のような仕様でしたが、最近はReverseプレイヤーの方が多いし、
5keyのおにぎりについても右でプレイしている人は逆に少ない印象です。
そういう方々にとっては遊びにくい作品になってしまったかもしれませんが、
なにとぞご容赦いただきたく……。

本作を通じて、「トロイメライ」という楽曲の楽しさ、
「次に何が来るんだろう」というわくわく感、心躍るような感覚を味わっていただければ、
作者冥利に尽きる思いです。
20周年を迎えただんおにですが、まだまだ世界は広がっているので、
その面でもこの先々に期待したいと思っています。