Vorhandensein
ここは主にizkdicの制作したリズムゲーム、
「Dancing☆Onigiri」を公開しているサイトです(現在工事中)。
ここのスペースで何かやりたいけど考え中です。
Last Update: 2025/05/17
更新履歴
2025/05/17(土) [→Log]
7key Festival 2025が閉幕しました。お疲れ様でした。
改めまして7key生誕20周年、本当におめでとうございます。
なんやらでだんおにも歴史の長いゲームになったので、
今後続々と生誕20周年を迎えるキー種が出てきますね。
来年4月には17key生誕20周年ですよ!
まあそれはさておき23keyも今年8月で生誕5周年なんで時の流れは本当に早いものです。
僕は本イベントに合作5件で参加していました。
個人作はないのかよ、という話なのですが、出す予定はあって曲も決まっていたんですよ。
しかしいやらしいことに4月30日締めのリアル案件が火を噴いておりまして、
残業やら休日出勤(代休あり)やらやっていたら時間も気力もなくなってしまい……orz
代休ありって言っても締切直前の1日と何もない1日だと意味合いが全く違うため、
本当にこの案件がなければ……という感じです。無念。
この案件が入ってきたのは4月の手前くらいでしたが、
それを見越して3月に作譜しなかったのが敗因でしたね。未来予知できないお前が悪い。
以下、あとがきです。
今回は作品数が少なく短い(当人比)ので目次はなしで。
No.391「Last Whisper (SLOS Arrange)」(第1投下、イベント内番号5)
SKBさんとの合作です。今回で13回目のようです。
前回で未出キー縛りが終わったので、7key専のイベントにも無事に出場できました。
でも仮に縛りが続いていたとしても番外にするとか、
別名義で「水色 vs. Black Chair」とか無理やりこじつけて結局出てそうなのであんまり変わらなかったかも。
経緯はいつも通り「やりますか〜」くらいの軽いノリでしかないのでそこは何も言うことはないのですが、
例によって選曲については苦戦を強いられました。
当初は1回目(7key)の時に候補に挙がったけどやらなかったもう一方の曲でやる話とか、
前々回9Bkeyを作る想定で選曲した候補を7keyに転用できないかとか、いろいろ挙がりました。
ページ内のコメントにも書きましたが、SENTIVEはだんおに的にはかなり由緒があるというか、
初期のころからお世話になっているグループなのです。
それがbackgroundというグループの中に事実上吸収されて以降は、
だんおに的にはgoeさんの「桜が降る街 ...Short life.」くらいしかないような気はしますが、
作品一覧で調べるとちょくちょくSENTIVE曲だんおにが見受けられます。
そういう流れから今回の曲に行きついた……わけではなく、
シンプルに某フリーゲームで使われていて「この曲いいな〜」となったパターンだったのですが。
SLOSからいろいろな曲を聴いてみたものの、
結局Last Whisperがいいなあということになって提案してみることに。
その結果、SKBさんから「これって完全に妖々夢じゃん」という謎の感想をいただきました。
僕は東方はやったことがなく、東方アレンジやだんおにで得た知識程度しかないので、
そんなもんなのかーと思いましたが、後に聞けばFUJIさんはそう感じなかったということで、
これも曲のどの部分を強く聴いているかによって変わってくるのかもしれません。
Last Whisperは、もともとADVのメインテーマとして書き下ろされた曲で、
登場人物(おそらくメインヒロイン)が歌う想定の作り方をしてあったようなのですが、
あちこち探し回ってもそのADVがリリースされたという情報も、
ボーカルが乗ったLast Whisperも見つけることができず。
企画自体がエターなった可能性が高いですが、それも20年以上も前のことで、
公式サイトすらInternet Archiveの力を借りないと見つけられないほどでした。
(逆に言えば、Internet Archiveを使えばその辺の情報を調べられるというのも恐ろしい話です)
その曲が、SLOS向けに調整されて帰ってきた、というのが本楽曲なんですね。
このように、楽曲の背景・歴史が複雑すぎて、
2人でその背景を調べまわったりして一頻り楽しめてしまったので、
その流れで「今回はこの曲でいきますか」というように決まってしまったのです。
7keyはiskbicとしての初作以来ですが、あっちは曲の抑揚が大きい上に効果音も多く、
その結果としてすさまじい疎密差+変速というニッチな内容になってしまいました。
一方今回はSLOS向けに調整されたといっても、かなりインスト音源ライクというか、
間奏等のメロが強くそれ以外は旋律の主張が弱い(本来は別に主旋律が乗るのだから当たり前)ので、
これはこれで変わったプレイ感の作品になりそう、という予感はありましたね。
合作する上で、初手は(難易度のすり合わせを図る利点もあって)合作パートとなることが多いのですが、
今回はそれだとうまくいかず、初手は僕の個人パートになりました。
自分の中では普通に作るとツール15前後になりそうな感じだったので、
その辺を特に打ち合わせすることなく普通に初手を作りSKBさんに引き継いだのですが、
SKBさんの後続が「おにぎりも通常ノートと同じように扱う」という傾向の強い内容になりました。
これは手前のピアノとAメロのフルート(?)が同じ8分でキャラが被ってしまうため、
それを回避するためにこういう形にしたという補足がSKBさんからあったのですが、
そもそもSKBさんが7keyに対して狭さを感じていたというのはあったでしょう。
こういう作り方をしないと(裏打ち的なものを除いて)おにぎりって入らないがちですしね。
しかし、僕は普段おにぎりを流れの中に組み込むことはあれど、
「通常ノートと同じように扱う」という作り方はまずやらないので、
それの肌感覚を掴んでいくのが結構大変でした。
一方、今回僕が提出した他の合作は軒並み本作の後に作りましたが、
本作の作り方の影響がいろんなところに垣間見えるのが面白い仕様となっております。
発想って手前に作った作品にかくも影響を受けるものなんですね。
あとは、「ここに音がないのは分かっているけどノートを置きたい」というSKBさんの主張が、
僕と真っ向から対立してしまいそこの調整に難儀することになりました。
このパターンは妥協案が出しにくいので、ある意味iskbicでは最も詰まる要因になりやすいかも……。
総じて、「おにぎりを通常ノートと同列に扱う」「音がない部分にあえてノートを配置する」の2点に対し、
全体的な方針が決まり切っていない部分で対立することになった1間奏が一番もめました。
1間奏は相当沼ったので、2間奏はどうなることやらと思いましたが、
方針が固まったのが大きかったのか2間奏が意外にもスムーズに進みました。
アウトロ部分は「おにぎりを通常ノートと同列に扱う」ならこれだ! という配置が降ってきたので、
それがベースになって作られることになりました。きれいな締めだと思います。
その手前の24分トリルはさすがに拾えません\(^o^)/
難易度に関する打ち合わせは特にしませんでしたが、
結果的に「ツール15くらい」という僕の見積ドンピシャに着地したので割とびっくりしました。
総じて手堅いけど、主流ではない配置を多く含む不思議ちゃん系の作品に仕上がったなあという印象。
この譜面なら僕でもAPできます。SKBさんはFS3とか出してたけどそれはよくわからん……。
SKBさんの中でこの曲のイメージが妖々夢、つまり冬だったことに加え、
公式のイメージも冬だったようなので、メインカラーは水色としつつも、
所々でグラデーションを使って銀世界をイメージした矢印色を導入しています。
作品の雰囲気づくりに一役買ってくれていればいいなあという感じ。
僕の中でSKBさんは、多鍵要素を除けば「長めの中級譜面を作るのが上手い人」というイメージがあります。
コテコテの多鍵作品だと合作とは言えど長い曲を扱うのは難しくなってしまいますが、
7keyくらいスタンダードなキー種ならやっぱり長い曲で合作をやりたいんですよね。
困難もありましたが、充実感の高い合作でした。毎度ながらありがとうございます。
表明コメント
SKB「30分あれば実績50個解禁できる」
izkdic「1時間あれば発狂難易度表がなくても実績50個解禁できる」
界隈のごくごく一部分で話題に挙がっている、難易度表の実績解禁RTAについてのネタでした。
今回の表明コメントが中々決まらなかったのが提出が遅れた要因です(白目)
僕は4月13日の配信で、「50 achievements no insane」カテゴリを1時間00分08秒でクリアしました。
このカテゴリは発狂難易度表(7i、9A、9Bについては☆12以上)を使わずに、
最速で難易度表の実績を50個解禁するという趣旨となっております。
配信である前提でShift + Deleteでのリザルト移行等を縛ったので、
それらも使えば1時間を切ることも可能、すなわち1時間あれば発狂難易度なしで50実績をとれるのです。
難易度表の実績には「Xkeyの★(10以上)をクリアした」というような、
発狂難易度表の上位をクリアすることで獲得できる実績が多々あり、
ただ50実績を解禁するならこのあたりは上手ければ上手いほど有利です。
3月に追加された「Danoni Master Class」もその傾向に拍車をかけていて、
今の環境ならばうまくやれば、SKBさんなら25分程度で50実績を解禁できるでしょう。
とはいえ、実践はできていないため、「30分」という安定ラインをコメントに据えることになりました。
僕はそもそも単独実績になっているレベルの譜面はクリアできず、
辛うじて7ikeyの☆12+(難)が点くかどうか、くらいなのですが、
そのような半端な腕前だと正直any%の50実績はかなりきついです(完走はできますがタイムが終わります)。
それらを含めてSKBさんと雑談していて、じゃあ僕でも走れる難易度表RTAとはなんだろう、
いっそのこと発狂難易度表を縛ってもいけるんじゃない? みたいな話題からno insaneが生まれました。
しかし、no insaneはチャートの自由度がかなり低く、僕が配信で披露したのが多分理想チャート。
SKBさんが作成したチャートと僕が作成したチャートがほとんど同じだったのもそれを裏づけています。
あとはマックをFCできれば1分ほど短縮できますがそれくらいで、面白みは少ないです。
一方、マックをFCできるなら初手マックでFCできるまでリセマラするのがよさそうです。
というわけで、このカテゴリに関してはSKBさんではなく、僕が代表して走ることになったのでした。
any%は本当に人によってチャートががらっと変わるので面白いと思います。
自己流チャートも組んでみましたが、たぶん僕だとうまく進んで45分くらいでのクリアになりそうです。
皆さんも是非自分の実力に合わせてチャートを組み、最速で50実績解禁を目指してみてください!
100実績解禁は修行なのでやらない方がいいです。no insaneだとたぶん理論上不可能で、
可能だったとしても数十時間とかそんな長さになるので現実的に無理です。
難易度名「Instrumental」
インスト音源ではないけど作り方がインスト音源なのでこういう難易度名になりました。
作品コメント「最後には新しく生まれ変わって」
SLOSに書かれている説明文(イメージテキスト)そのまんまです。
No.392「ヒカリ」(第1投下、イベント内番号1)
今回の7chat合作です。イベントではトップバッターでした。
7chat合作は序盤に来やすいですが、トップは初めてだったかも。
7chatというのは本来は7keyおよび後の多鍵について語り合う場だったはずで、
そこが発祥となった合作ブランドと考えれば、
7key20周年イベントのトップとして納得の選出だったなあという感じです。
地味に7keyのみの7chat合作というのは意外と珍しかったりしますが、
7chat合作自体は今時特殊性も意外性もないので、
今回は20周年であることをいくつかの観点からフィーチャーしてみることに。
その最たるものが選曲です。
今回選曲する上で、「2005年にリリースされた楽曲である」ことを最重要視しました。
一方四葉かげろうさんの曲になったのは割と偶然色が強いです。
氏は相当昔から活動されているし、すべての曲にリリース日を書かれているので、
2005年に作られた曲ってどんなのがあるのかな、と見に行ったのです。
7chat合作としての通算50作目のときに、氏の「Phantasy Story」という楽曲を使用させていただきました。
これは7chat合作の初作が氏の「遥かへ」という楽曲であることから、
50作目は原点回帰で氏の楽曲を云々ということを考えたからなのですが、
実はこの時Phantasy Story以外にも候補が2曲あったんですよ。
もうお察しかもですが、当時挙がった候補曲が都合よく両方2005年リリースの曲だったんですね。
即座に「これだ!」となり、今回の曲が決まりました。ちなみにもう片方は「旅人のうた」でした。
こっちは僕は作譜済ですが昔すぎて違う譜面になるのが自明なのでいいかな、みたいな感じだったんですよね。
リリースタイミングでいうなら、ヒカリが6月なのに対して旅人のうたは5月なので、
旅人のうたの方が7key20周年のタイミングに近いのですが。
四葉かげろうさんの歌詞ありインスト曲という括りで考えると、
「ヒカリ」はかなりアップテンポでロック寄りなのが印象的です。
また、5分前後の曲が割と平気であるというか6分近い曲もザラにある中で、
フルコーラスで4分ちょいというのはかなり短い方だったりします。
メンバーに関しては、普段7keyを作られている方を中心に声掛けし、
結果的に2譜面流せるだけの人数が集まりました。
(なお、合作参加表明RTAのWR保持者chipさんからは13秒で返事がきました)
ここで、いつもならば「易」「難」の2グループに分けて進めているところなのですが、
今回は7key20周年であることを鑑みて、7chat合作への参画が早いグループとそうでないグループに分けました。
(まあこの曲なら「難」といっても程度が知れているので、その分け方だと差別化が難しかった説あり)
そして、両譜面の想定難易度を同じにしておけば、時代による譜面の変化の機微が見られる……かも?
前回の「シャイニングスター」では(キーは違うものの)難易度が近くて傾向の違う2譜面になったので、
今回もそうならないかな、という期待をすこし込めていました。
7chat合作への参画時期なんて気にせずにメンバーを集めていたこともあり、
後期グループの中でショウタさんだけ異様に早い参画になってしまったのが反省点でしょうか。
ショウタさんの初参画は星舞リフレクションで、冬祭り2011参加。
次に早いgoeさんの初参画は花鳥風雪で、多鍵祭'20参加。
あまりにも時期が離れすぎています。
僕は自称ディレクターということで両方の譜面に参加し、成り行きを見守っていたのですが、
初手、走り出しの難易度は双方同じくらい(か、やや旧組が難しいくらい)でした。
最初に差がつくポイントになったのが2番手。旧組のティックルさんはテンション維持くらいなのに対し、
新組のdecresc.さんがややギアを上げたので、そこで多少の差が生まれました。
その後、3〜4番手は大筋手前を受けて制作されていたので、新組がほんのり難、くらいの傾向が続きました。
大きく未来が変わったのが5番手です。旧組はあいすさんで、新組はchipさん。
あいすさんもそんなに抑えた配置にはしておらず、落ちサビ的なところに5連打を入れてくるなど、
密度を下げすぎない工夫がされていて、そんなに簡単ではありませんでした。
しかし、それを大きく突き放したのがchipさんのアレです。
通常であればおそらく当該部分に対するナーフ要請をしているところなのですが、
「怒られる前提の配置をしました」というコメントと一緒に飛んできたのでナーフしてもらうわけにもいかず、
音もあった(+手前でSKBさんが16分で取っているので24分、というのも納得できる、音自体はたぶん32分)ので、
このまま通すことになりました。今思うとナーフしてもらった方がよかったかなぁ……。
旧組を見てみましょう。5番手のあいすさんが無難な難易度に留めた結果、
6番手のMFV2さんも手前を意識した総集編ライクな配置を展開し、無難にフィニッシュ。
(MFV2さんはそもそもリレー系で手前をオマージュした配置を入れるのが好きなようです)
最終的なツール難易度は18.07。最初に掲げた想定は「15〜20」だったため、
これは想定ドンピシャに落ち着いたことになります。お見事です。
一方の新組です。4番手のgoeさんまではつつがない難易度で進行していましたが、
5番手で許されざる配置が注入されてしまいました。
6番手はショウタさんですが、ショウタさんはリレー系のラスト担当になった際、
きっちりラストっぽく難易度を上げてくる印象があります。ただラスト担当にはあまりならないイメージ。
雨色物語とかもそうなっています。もちろんこちらは難易度バランスは良好です。
そんなショウタさんが許されざる配置を受けて、それに張り合おうとした結果、
完成した譜面は”真”に語り継がれ伝説となったのでした。どんな譜面なのかは確かみてみろ!
最終的なツール難易度は29.17。こちらも「15〜20」という想定で始めたはずだったのですが……。
これで面白かったのはchipさんがコメントで問い合わせフォームを設置してしまったことです。
爆笑してしまいました。
これがイベント初手だったことで、その後に出たchipさんの作品が難易度詐称であったことや、
その他の作品で何かしかの疑義が出るたびに問い合わせしなきゃ的ムードになっていたのが本当に面白かったです。
とはいえ、作譜当時のchipさんがどういう気持ちであの配置を突っこんだのかはちょっと興味があります。
かくして、前作と同じように同じような難易度だけど傾向が異なる2譜面になる、という思惑は外れ、
ゲージについても共通にする予定でしたが、片方に合わせるともう片方で緩さorきつさが目立つ形になり、
結局その部分もいろいろ調整した結果完成となりました。ちなみにゲージはMallon Filleと全く同じ。
なお、合作を持ちすぎた結果一部の合作の調整がギリギリになる、というのが最近の常だったのですが、
今回のギリギリ枠は本作でした。5月2日の夜に時間を取って全体的な調整を入れる予定でしたが、
その日にイベント側でプレ企画があったり、その後のMFV2さんの配信で盛り上がってしまったので、
結局午前5時前まで作業することになり、本番当日はシンプルに眠かったです。
午前3時の時点で「今すぐ寝て起きてから仕上げる」or「無茶して仕上げてから寝る」の2択を迫られ、
結局後者を選んだのですが、イベントでは本作が初回投下だったので無茶して正解でした……。
名義「11ghts」
要はlightsです。7chat合作では慣習的に極力参加人数を名義に含めることになっています。
思いつかなかったときはそうでないこともありますが、今回はうまく思いつけたのでこうなりました。
毎回これくらいすぱっと思いついてくれればいいのですが。
表明コメント「遥か190兆キロのボヤージュ」
今回の合作がかなり「20周年」というファクターを重視していることに加え、
「ヒカリ」という曲、さらに名義も実質lightsになったので、「20光年」というワードがすぐに浮かびました。
1光年は大体9.46兆kmくらいなので、20光年は約190兆kmとなります(189の方が近いけど……)。
そんなわけで、7keyのこれまでの歴史に思いを馳せながら、
「遥か190兆kmの旅路」というのが初期案だったのですが、
そういえば「遥か38万キロのボヤージュ」という題の曲が東方Projectにあったなあと思い出し、
それに被せる形で「遥か190兆キロのボヤージュ」としました。
なお、「遥か38万キロのボヤージュ」は東方紺珠伝の5面道中曲です。
作品コメント「手と手重ねて掴み取れ キミとボクだけのこのヒカリ――」
歌詞引用……ではなく、組み合わせてそれっぽく七五調にまとめたものです。
ちなみに、1番は「あのヒカリ」、2番は「そのヒカリ」、3番は「このヒカリ」になっていて、
ストーリーが進むごとにどんどん「近く」なっているのが印象的だったりします。
どのヒカリ?
難易度名「20th / Anniversary」
20周年だしこうだろ、みたいなこれ以上ないくらい雑な付け方をしたのですが、
イベントのトップバッターとしてはこれ以上ないくらいぴったりの難易度名でしたね\(^o^)/
No.393「言霊リフレイン」(最終部、イベント内番号30)
ショウタさんとの3回目の合作でした。
ショウタさんとの合作は、初回が七鍵祭'12、2回目が令和の初日リリースで、
前回は約7年ぶり、今回も約6年ぶりと相当久々なのでした。
以前はともかく、最近は僕は合作の鬼となっているにも関わらず、
ショウタさんとの合作機会がなかったのです。
というのも、だんおに的な活動拠点が7chatからTwitter、そしてDiscordに移っていっており、
合作の大半がDiscord発だったり、Discordでのやりとりで完結するものだったのですが、
このころはショウタさんがほとんどDiscordにいらっしゃらなかったので、
合作的な接点が薄かったのです(7chat合作についてもショウタさんにはTwitterのDMで連絡していた)。
今年1月にショウタさんがダンおにポーカー部への仲間入りを果たしたことを契機に、
Discordのボイスチャンネルへの入室頻度がめちゃくちゃ上がったので、
最近はその手の合作に非常に誘いやすくなりました。
ただ、今回の合作はそれがきっかけではなく、
多鍵祭'24 Winter後にいただいたショウタさんからの合作提案に端を発しています。
そちらは予定キーが7keyではないため今回のイベントには出られないのですが、
だったら別件で7keyでもやらない? と僕が軽率に持ち掛けました。
軽率だったので曲もありませんでした。なんというか本当にすみません。
今回問題になったのはその「選曲」の部分です。
けっこういろいろ見て回ったのですが、中々ピンとくる曲に出会えませんでした。
SKBさんとの合作曲は、今回はLast Whisperに決まりましたが、
その手前で2曲ほど別に候補を出していました。片方は初回、7keyでやる時に没になった候補曲。
もう一方は9Bの曲決めに難儀していた時に提案していた「言霊リフレイン」です。
言霊リフレインは9Bを想定していましたが、特に問題なく7keyでも形に出来そうだったので。
しかし、あっちは妖々夢が決め手となりLast Whisperに決着。
ショウタさんとの合作曲を考えている時にふと思ったのが、
この2曲であればショウタさんとでも問題なく合作できるのではないか、ということです。
SKBさんと作った時に比べると確実に違う傾向の譜面になりますが、アリなのでは、と。
というわけで、一応SKBさんに別件の合作候補曲として提案する旨の了承を得た上で、
ショウタさんに提案してみることにしたのです。で、「言霊リフレイン」に決まりました。
SKBさんと9Bでやる想定でいた時は「ツール15〜20くらい」という目安を挙げていましたが、
ショウタさんと+7keyでやることを考えるともう少し下になるかなあと考えて、
目安難易度は「ツール15程度」ということにしました。最終的には13.47になりましたが、
「16分とか普通に入ってるのにツール難易度なかなか上がんねぇなぁ」というのが正直なところで、
ラスサビ突入時点ではまだ1桁だったんですよ。BPMが遅いからですかね。
ラスサビ以降が比較的密度寄りになったのでそこで多少は上がったものの、
だいたい自分が思い描いていた難易度はこれくらいです。
僕らは作風的にきっちり作った方がよさそうということで、
今回の合作部はすべてのセクションでお互いに譜面を組んでから臨みました。
そこからは結果的に僕が2案を見ながらいろいろ調整してブラッシュアップしていくことに。
といいつつ、導入は僕の形が拙かったのに加え、イントロの32分をフリーズで簡略する方針がショウタさんと一致したので、
ショウタさんの配置の節々を僕の形に取り入れた結果それが素通りしてしまい、
ラスサビ以降についてはショウタさんも同じように改案を考えてくださったのですが、
ショウタさんの個人譜も合作改案も難易度がかなり高かったので、
それらすべてを勘案しつつ僕がもろもろ考えることになったという経緯があるため、
僕が調整役になったのはマジでただの結果論です。ラスサビ以降は何度か打ち返しがありました。
個人パートについてはシンプルに1Bメロがきつかったというか、
中々きれいな形にならず苦戦を強いられました。一旦通ってからも何度か修正を入れています。
逆に選択肢がそんなに多くない落ちサビや、
歌詞表現主体にするビジョンのあった1Aメロはスムーズでした。
歌詞表現については、
甘い夢に堕ちた(↓)、二人は(隣接同時)、どこにいるの(6レーン全使用で探索イメージ)とか、
答え合わせ(○×)とか、世界は回る(地球イメージで丸型配置)とか。
いろいろ遊びどころが多くて楽しかったです。
こういうところを考えるのは特に「創作」って感じがありますね。
導入がSDのフリーズで始まっているので、最後はKLのフリーズで締めたくて、
手前の構成どうしよう、みたいな感じでだいぶなやみましたが、
そこについてはショウタさんがいい感じに仕上げてくださいました。
さて、本作を語るに避けて通れない要素としては変速があるでしょう。
僕のイメージとしてはあんまり「THE・変速!」という感じの曲ではなく、
せいぜい落ちサビで低速にするとか、その後の強いフィルターがかかるところをどうするかとか、
それくらいかなと思ったのですが、今回はショウタさんの手により見事な変速譜面になりました。
入れることに抵抗があるわけではなかったですが、全体的に変化率が極端で、
見切りに支障のある側面があったため、影響の大きい部分は25%くらいナーフしてもらっています。
ショウタさんはだんおにプレイヤーとしてはかなり低倍速寄り(だと思っている)なので、
高倍速をかけることに対する影響を受けにくいのかも。
また、初案の段階だと2番から突然変速ラッシュになってしまっていたため、
1サビの手前(もともとは12分で音を取っていた)を変速による表現に直して、
唐突さを緩和させようとするなどをしました。
全体的に、変速についてはややナーフしてもらっていますが、ショウタさんの発想にかなり近づけています。
本作のノート数はちょうど1000です。偶然ではありません。
が、「919+81」ってきれいでもなんでもないんですよね……。
ラスト合作部の素案をお互いに作った時、フリーズを使うところがまるっきり違うにも関わらず、
総数が同じになっていたのが面白かったです。
そしてフリーズについては両方の案が採用されたので最終的に数がだいぶ増えました(^o^)
作品外の部分はほぼ全てショウタさんに丸投げしました(殴)
「虹」の調整で忙しいと思われる中いい感じに仕上げていただき本当にありがとうございます。
他の合作ではだいたい僕がそういう周りをやっているので大変さはよくわかります……。
制作者表示については、各人のイメージに合わせたパーツが採用されています。
僕については「パズルマニアである事からジグソーパズルのピース」が採用されていますが、
実際僕はパズルマニア(マニアの領域までいけるかはちょっと諸説あり)だと思うんですが、
ジグソーパズルはあんまりパズルだと思ったことがないんですよね。なんなら実物はやったこともないです。
また、時間に追われがちなアクションパズル系もそんなに得意ではないので、
結局僕が楽しんでやってるパズルってペンシルパズルだけかも。
(ペンパも得意不得意の差が激しいが……)
花札の絵柄については、誕生月ではなくサイト開設月基準なので、僕は秋、ショウタさんが春になっています。
(なお、花札の札月は旧暦基準なので、現在の暦とは1か月ほどずれがあります)
10月札は「紅葉に鹿」(この紅葉は楓らしい)。この鹿の絵がそっぽを向いているように見えることから、
無視することを鹿十→しかとお→シカトで、シカトの語源になったと言われています。
名義「keen spring」
今回のために考えた名義ではなく、12年前から使っているやつです。
もともとショウタさんのイメージカラーがピンク、僕のイメージカラーが緑なので、
2つを組み合わせた上でカービィのステージ名っぽくして「PINK GREENS」という案があって、
でもそれだとピンク+カービィでショウタさんであることが一瞬でばれてしまうため、
ならアナグラムにすればどう? ということでPINK GREENS→KEEN SPRING、となりました。
当時は今ほど緑が悪名高くなかったので緑が一瞬でばれることは懸念していなかったようですが、
今だったら(合作魔なのも相俟って)ピンクより緑が先にばれてしまいそうです。
表明コメント「(長いので省略)」
リフレインということでショウタさんがリフレインしてくれました。
僕はあんまりしないタイプの形なのでショウタさん案なのはすぐにわかりそう。
作品コメント「季節は巡り、世界は回る」
決めるのに難儀したセクションその1。
歌詞を見ながら対句っぽくまとめました。
難易度名「Spiritual」
決めるのに難儀したセクションその2。
本来はspiritualという音楽は霊歌のことを指すようですが、なんか和風というイメージがあって。
BMSをやっていた時に、和風の曲に対して「spiritual」というジャンル名がついていたのが印象に残っていたのかも。
今回は和のエッセンスを含む曲で、しかも「言霊」というワードもあるため、この言葉がぴったりかな、と思って提案しました。
なお言霊に対応する英単語はなさそうです(miraculous power of languageとかいうそうですが)。
なんならKotodamaでいいようです。
No.394「七色の星が描いたキセキ」(第5投下、イベント内番号23)
decresc.さんとの5回目の合作でした。
イベント内では「虹」特集の一画で投下。
7keyは七色とか虹とかと結びつきやすいし、「虹」(作品名)もあったので、
虹特集の編成は極めて妥当だと思いました。1個虹じゃない曲があるけど。
さて、今回ですが僕は合作の件数を割と絞るつもりでいて、
SKBさん、ショウタさん、ティックルさん、あとは7chat合作の4件で十分かな、と思っていました。
しかし、どういうきっかけだったかは忘れましたが唐突にもう1件やりたいなと思い、
無策(候補曲なし)でdecresc.さんに「突然だけど合作やらない?」と声をかけました。
雑すぎ。時期的には3月27日で、一応1か月以上猶予はあるのですが。
decresc.さんとはすでに先約(合作やろうぜとなっている曲)があるんですが、
そっちは7key以外になる可能性が高いというか、複数キー種になる可能性が高いため、
7key Festivalにはそれとは別に、軽くやりたいよねみたいな話になりました。
で、せっかく7keyでやるならこれまでやってこなかった、難しめの譜面にするのもアリかも、
曲は考えておきますみたいな流れでその場は解散することに。
なお、「難しめ」といっても多重押しなしのツール30とかそれくらい想定です。
あまりにも難しいと双方ともついていけなくなってしまいます。
その翌日、decresc.さんから候補曲が6曲飛んできました。
いずれも大手どころや既出アーティストのもので、それはそれで問題ないのですが、
せっかくなら未出の方でやりたいという思いがあったのでこちらでも別に探してみることにしました。
ちなみにその6曲の中には別の企画で作譜予定の曲が1つ含まれていました\(^o^)/
Reiageでは(ただの偶然ですが)乗り物などに縁のある選曲が多く、
師走の回想船(船)→Rickshaw(人力車)→VOYAGE(航海)→kirarinn.(水)のようになっていました。
このストーリー性を考えるなら、今我々は海の中にいるので(???)、
そういう方向性でいろいろ探索し、無事素晴らしい楽曲を発見できたのですが。
この曲がdecresc.さん的に苦手(というよりは、構想が完全に固定化されてしまうタイプ)だったようで、
まさかの没になってしまいました。
長さも内容もちょうどよく、面白くできそうな感じだったのですが、
合う合わないとか得意不得意はどうしてもあるので、それは致し方ないですね。
気を取り直し、ストーリー縛りを撤廃しながら曲探しを続けました。
そして間もなくホーキーさんにたどり着きました。
たどり着いたこと自体は偶然でしたが、氏のことは存じ上げていました。というのも、
「初音ミク つなげるパズル たまごとり」というゲームの楽曲公募にて採用され、
しかもそれらの曲の中で一番好きな曲「ことりとハーモニー」を作ったのがホーキーさんだからです。
同作は麻雀牌ではなくタマゴの絵柄で二角取り(四川省)をするというゲームであり、
前作「初音ミク ロジックペイント S」に比べてキャラゲーとしてのボリュームが大暴落(※)してしまった上、
イラストロジックとしてよく知られている前者と比較すると、
二角取りも一応パズルという括りではあるものの僕はあんまりパズルだと言いたくないタイプで、
正直ものすごく期待外れな一作だったのですが、音楽は期待通りだったのですよ。
(※)ただ、これについてはミクロジが椀飯振舞すぎたという話もあります
「ことりとハーモニー」は伴奏は賑やかですが雰囲気は割とまったりな感じの曲なので、
他の曲をいろいろ聴いて雰囲気の違いに割と驚いたものなのですが。
なにはともあれホーキーさんはだんおに未出で、しかも音源もピアプロで公開されていることから、
僕が特に良いと思った中で今回の趣旨(難しめにする)に合う曲を何曲か出してみました。
で、選ばれたのが「七色の星が描いたキセキ」だったのです。
7keyですしそういう意味でもちょうどいい形になりました。
「ことりとハーモニー」とは違い、「七色の星が描いたキセキ」はかなりロックな曲で、
賑やかな伴奏も相俟ってとても元気になれる曲ですよね。
ニコ動ではなくピアプロ主体で見ていたので、ニコ動の再生数を見て軽く驚きました。
数値だけ見れば今まで僕がやってきた中でも屈指のマイナー志向かも。
合作パートの作譜は全体的にスムーズでした。
イントロ部をお互いに仮組したところほぼ同じ難易度感になり、
その後も大筋でバランスよく展開していると思います。
ちなみにイントロは全体の配置は僕寄りで、16分2連がdecresc.さんのエッセンスです。
1サビの展開をどうするか、というのは結構悩ましいところでした。
本曲のサビは26小節あり、作品ページでは「サビ1」「サビ2」「サビ3」という表記をしましたが、
特に問題だったのはサビ2……の裏で派手に流れるピアノの16分をどうするか、でした。
ラスサビは盛り上げるとはいっても、この16分ピアノと何かを混フレで拾うとなると、
ピアノの「流れる感」が見せられないし、難易度バランスも悪くなりそうです。
となると、1サビでピアノを16分で拾うのはやめた方がいい、ならどうしよう……?
というわけでピアノの旋律の「イメージ」を8分で表現しながら、
ボーカルパートとの混フレをやる、ということにしてみました。
その前後がおにぎり主張セクションなので、いい感じに印象付けになったのではないでしょうか。
ここでお膳立てをしておいたので、ラスサビで心置きなく暴れることができたというものです。
この部分についてはdecresc.さんにだいぶ合わせてもらいました。多謝。
なお、サビ3のところはdecresc.さんの初期案だとだいぶ趣が異なっていて、
ギター主体に部分的にピアノも拾って16分同時押し乱打による発狂が用意されていたのですが、
さすがにやりすぎかなあというのと、ピアノならサビ2から継続して流れがあるので、
ギターを排したほうがきれいにまとまりそうというのがあったのでその方向にシフト。
総じてサビ3は難易度的に緩和されましたが、サビ1〜2が強化された関係で、
最終的なツール難易度はdecresc.さんのベース譜よりさらに高くなってしまいましたとさ。
僕は「基本的にある音を拾っているけど、スネアロールのところだけその音を無視して16分交互」みたいな構成は、
作譜者目線ではあまり好きではない(遊ぶ分にはいいが自分ではそういう構成にしたくない)というのがあるのですが、
decresc.さんは普通にそういう配置を使われる(し、むしろそういう構成をしない人の方が珍しそう)ので、
合作部についてはそこをどういう風に自分の感性に落とし込むかというのが焦点になりました。
単純な交互ではなくて動きを持たせて旋律を意識させるとか、
重なるところを同時押しにするとかでいろんなアプローチを試すことになったので、
そういうところに作譜者となりが見えるかもしれません。見えても得しないが
ゲージは変動値で「2.7対31.6」。なな、いろというネタでした。
要求達成値は93.5%くらいで、まあこれくらいのレベルの譜面としてはぼちぼち〜きつめ、程度でしょう。
難易度的には、僕基準でレベル30の中ではだいぶ下の方、
シーフロンティアよりちょっと簡単だけどゲージ難易度と終盤の回復のなさでトントン、
よってクリア難易度はシーフロンティアと同じくらいで★1……くらいに思っていたのですが、
この譜面って意外と簡単なんですかね?
何かを狙うのはシーフロンティアより簡単なのは間違いないと思います。1分半短いので。
長さもほどほどで難易度曲線も良好、ほどよくチャレンジングで速度変化もなし……と、
今回の参加作の中で一番難易度表に向いているのがコイツだと思っています。
それもあってか、無事goeセレクション(イベント直後に行われる難易度投票対象)に選ばれました。
表明コメント「軌跡。」
Reiageの表明コメントはこれまでずっと「(漢字2文字)。」だったので、今回もそれに倣いました。
で、この曲ですが英題は「Miracle by the Seven Colored Stars」となっているので、
そのまま受け取ると「キセキ」は「奇跡」ということになるのですが、
個人的には軌跡とのダブルミーニングなんじゃないかと思っています(わざわざカタカナにしているので)。
何度か書いていますがReiageはJourneyという意味なので、
「軌跡」の方をピックアップして今回の表明コメントになりました。
作品コメント「ユメの続きを探しに行こう」
歌詞引用です。1サビのラスト。
難易度名「Sparkling」
中々決まらなくて詰まったところです。
いろいろ案は出ましたが、結局きらめく感じを出したかったのと、
あまりマイナーで複雑な単語にはしたくなかったのでこうなりました。
No.395「lingering song」(第2投下、イベント内番号7)
ティックルさんとの14回目の合作でした。
最近のティックルさんはソース更新やドキュメントの整備など、
主に裏方の部分に時間を使われている印象があり、
忙しそうだしちょっと合作には誘いにくいなあと感じていました。
(ただ、この辺の企画には毎回乗っていただいているし、
最近Suno曲の割合が増えたのでシンプルに選曲で困っていたのではという可能性があります)
とはいえ、7key20周年を記念するイベントにはどうしてもティックルさんとの合作を出したくて。
ティックルさんは初期から、僕は3年くらい遅れていますがそれからずっと7keyを見ていたので。
ティックルさんにも僕にも、「この人と言えば7key」と呼ばれる時代があったのですよ。
今ではティックルさんは14keyの人で超人、僕はただの合作魔で時折暴走する緑になってますけど。
といいつつ、僕とティックルさんが「7keyで」合作したのはたった1回だったのです(3人合作やリレーは除きます)。
具体的には七鍵祭'10の「大空色のHi-To-Mi」だけです。
公開停止になっている作品もありますが、これまでの合作を集計したところ、
11keyが5回、12keyが3回、11Wと11Lが2回ずつ、7が1回という分布になっていました。
選曲については、こういう機会なんだし20周年に絡めてなにかできないかなとか思ったのですが、
思いつかなかったし見つからなかったので結局普段通りいくことに。
charly2の曲に決めたきっかけは、通勤中に聴いているCDの中に自前で焼いたやつが2枚あるのですが、
そのうち片方にcharly2の「イブ・プリムローズ」が入っていて、そのディスクを通勤中に流してまったり聴いていた時に、
こういうのもアリかも、と思ったところですね。
ただ、イブ・プリムローズは作譜するにしてももう少し表現に寄せたほうがいいと思ったので、
同グループの他曲を踏まえてlingering songに決まりました。これもとても好きな曲です。
7keyっぽい(私見)し、お出かけソングですが雨上がりモチーフなのもあって虹要素がある、
さらにlingeringが「ずっと続く」的な意味なので、7key20周年という節目に出す作品として、
7keyがこれからもずっと続いてほしいという願い掛けもできるなあと。
ちなみにピアプロでは「lingerling」と誤植されている不遇の曲です(殴)
ちょくちょく変なタイミングに音がありますが、基本は緩やかな12分ベースのシャッフル、
難しい譜面より気楽に楽しめるくらいの方がいいと思って想定難易度はツール10台前半とし、
基本的にはティックルさんのリズム感に乗っかる形で進めることにしました。
走り出しは僕が考えていたよりだいぶ緩やかでしたが、これくらいでちょうどよかったのかも。
ティックルさんは割と自由に、おおらかにリズムを組まれていたので、
僕はどっちかというと硬めに、かっちりと組んでいます。特に2メロ。
1サビの「七色のアーチ」に対してLKJ△FDKJ△FDSという12分ピアノを入れたくなる衝動には何度も駆られましたが、
難易度的に浮くしボーカルをここだけ捨てることになってしまうのでそこはぐっと我慢。
その結果フリーズが多くなってしまいました(謎)
eXisTraceの過去合作はフリーズは全体的に少なくなる傾向にあり、これまでの最多が54だったのですが、
本作はフリーズが127もあるので2倍以上更新してしまうことに。選曲の関係ですかね?
僕は最近スタッカート的な音に短いフリーズをあててフリーズを増やしがちですが、
今回は本当に自然に作ってこうなってしまいました。
ラスサビから長い合作パートですが、ここは最初に僕がどうしても入れてほしいところを配置しておいて、
それをもとにティックルさんにそれ以外の部分を作っていただいてから調整するような手順を踏みました。
僕からの要件は最初のLフリーズ、ラスサビの前半・後半のどちらかでピアノ12分を取る、
その後の「lingering song」のフリーズの3点でしたね。
一方、アウトロの局所じゃない方の変速は、当初から僕の脳内に構想があって、
ティックルさんの配置にそのまま変速を入れられないかと考えていたのですが、
ここが思ったより高密度だったため結構作り替えることになってしまいました(^o^)
ラスト合作部は本当にシャッフルや12分連打が楽しくなったと思います。
変速については、アウトロにあるフェードアウト・インに合わせた加減速は僕発案、
それ以外はティックルさん発案のものを僕が調整しました。
特にラストの加速はなんじゃありゃとなるでしょうが、
0.25→2という変速数値自体はティックルさんの案そのままです。
しかし、ティックルさんの初期案では2への加速タイミングが今よりも手前にあって、
びっくり要素ではあるけどあそこまで悪質な内容ではありませんでした。
ことごとく僕が変速的に難しくしてしまったという反省はあります。後悔はありません。
色変化について。
ティックルさんの個人イメージカラーは薄い紫と黄色なのですが、
僕の中でのこの曲のイメージカラーも黄色だったのでどうしよう、となり、
さらに曲中にカラフルな要素がいくつかあるのでそれもどうしよう、となった結果、
今回は制作者単位の色変化を入れず、演出的に使うことにしました。
多鍵なら見切りのしやすさや認識に影響するので色変化を入れないことも多いですが、
この難易度の7keyで作者単位の色変化を入れないのは結構レアケースだなあと。
あの虹色フリーズは「ヒカリ」(SKBさんの作品の方)、および「虹」(5回目の方)をパク……参考にしました。
帯のグラデーションの適用方向を横じゃなくて縦にするだけという超シンプル実装です。
シンプルですが最初に考えたショウタさんの発想力はすさまじいと思います。
旧方式の「color_data」でもグラデーションは書けるのですが、
新方式の「ncolor_data」でも書けるようになっておきたいところですね。
color_dataの場合カラーエディタが使えるという強い利点があるので、
今後も複雑なことをするときにncolor_dataを使うことになるでしょう。
フリーズのヒット色制御とかはncolor_dataの方が断然やりやすいです。
なお、七色の星が紡いだキセキにも同様のレインボーフリーズがありますが、
それは本作のを流用したのでこっちがオリジナルとなります(謎)
表明コメント「お散歩日和」
ここをどうするかだいぶなやみましたが、最終的にはシンプルに曲イメージからとりました。
作品コメント「いつまでもずっと続きますように」
本文中で言及しましたがlingeringの意味から、7keyがこれからも続くようにと願い掛けをしたものです。
歌もので歌詞由来ではない珍しいタイプのコメント。
難易度名「Linkage」
この言葉自体は「つながり」的な意味です。
ティックルさんとの合作において、初期の2作ではこの難易度名を使っていて、
僕らの合作では難易度名を(Special的な感じで)これに固定しましょうみたいな話もありました。
しかし、2作目から3作目の間に6年の歳月があり、それ以降はふつうに各作品に合わせた難易度名をつけることになり、
Linkage文化(謎)はなかったことになっていったのですが、
今回はコンセプト的にこれ以外の難易度名はありえんだろ、と思いました。
つづいてイベントについて。
goeさん主催のイベントは、正式なものだと難譜面祭弐(2012年2月)以来。
キー限定という要素については、Xkey Packageや23 2/3 Party!などはありますが、
イベントレベルでキー限定なのはHappy 10th Anniversary, 12key!(2022年6月)以来。
そして、いわゆる七鍵祭系列のイベントは、7ikeyやその他キー種の登場後はこれらも歓迎するイベントになったことから、
純粋に7keyオンリーのイベントは初代7key Festival(2006年8月)以来、18年半ぶりです。
個人的には、「goeさんが」「7key20周年記念イベントを」主催されたのが良かったと思っています。
というのも、今となってはgoeさんが7keyの第一人者的存在だからです。
発狂7keyという枠組みだとchipさんもいらっしゃいますが、chipさんは発狂7ikeyのイメージも強いため、
純粋に「7key」というイメージが一番しみついているのはgoeさんなんじゃないかと考えています。
最近のだんおに界は、夏にティックルさん主催の多鍵祭、冬にapoiさん主催の多鍵祭Winterがあり、
それ以外はたまにプレイヤーイベントがあったりその他のイベントがあったりという状況。
その双方に僕が噛んでいるので、特に投下順的にはだいぶマンネリ化もありそうなんですよね。
そこに新しい風が吹いたと思います。
5月頭のイベントに対してイベントサイト開設が2月中旬。
準備期間がだいぶ長く用意されていて、キー種もとっつきやすい7keyということで、
もっと多くの作品が集まるかと思いましたが、意外にも通常提出された作品数は32にとどまりました。
(個人作を出せなくて本当にすみませんorz)
昼から夜までの「1日」の行程でさばける作品数は、多鍵祭だとだいたい上限40です。
(パッケージなど、一気にどばっと投下できるパターンは除きます)
パッケージがないなら41以上で2日開催、81以上で3日開催、は意外と使える目安だったり。
今回はそれより数が少ないことに加え、1作品あたりの譜面数も全体的に控えめだったので、
投下時間はかなり余裕がありました(第5投下以外)。
ただ、僕がことごとく長い作品を出していたという話はあるかも。
多鍵祭で投下順を決める際に使っている実効時間ベースだと、
第1投下:19分01秒
第2投下:22分37秒
第3投下:24分01秒
第4投下:29分44秒
第5投下:22分53秒
となります。
多鍵祭では投下時間の目安を実効時間×2(か、それよりやや少)前後にしているので、
全投下枠45分の初期スケジュール案の方が多鍵祭に近くなりそうです。
実際は第3投下までは50分間隔だったので、悠々と巡回できたので良かったです。
また、今回はイベントの作品ページ内に、原則すべての譜面に対して難易度表基準の難易度が表記されました。
これは難易度表を知り尽くしているgoeさん+単一キーの組み合わせだからこそできる試みで、
個人的にはとても面白かったです。
併せてAdjustment値も表記されましたが、「疑義があれば直します」ということだったので、
いろんなところで直してもらうことに\(^o^)/(お手数をおかけしました)
最終的にはgoeさん自身がAdjustment〇問正解みたいなネタに転化されていましたが、
言葉の節々から「面白さ」がにじみ出てて本当に面白かったです。
面白いコメントを書ける人はトークも面白い、はっきり分かんだね。
プレ企画の7keyクイズについて。
初挑戦時、僕は9問正解でした。間違えたのは4番のみ。
(今見たらちょっと内容が変わっていますね……)
最初の2問はサービス問題で、そこからは割と容赦のない問題群が。
ここで感想やら補足やらをしてみます。
Q.1:7keyの矢印の向き
これは間違えたくないですね。
5keyしかやっていなくても←と↓の間にレーンが増えたと考えれば推測できるはず。
Q.2:7keyが開発された時期
2025年5月に20th Anniversaryなイベントが開催されるところから類推可能で、
そうでないタイミング(たとえばだんおに大学入学共通テスト的な企画など)で出てきたら難しかったでしょう。
今回についても、
「7keyの最初の作品が公開されたのはいつ?」
・2005年5月7日
・2005年5月8日
・2005年5月9日
・2005年5月10日
とかだったらだいぶやばかったかも。
Q.3:7keyのキーパターン
Type1がデフォルト、2がぽっつべキーコン、3が7ikeyコンバートです。
ぽっつべキーコンがデフォルトで入っているのがミソ。
Q.4:7keyの現存プレイ可能譜面数
こんなときに役に立つのが「メジャー多鍵データベース」です。
それによると1483譜面登録されていますが、一番新しい譜面の登録時期が2024年6月になっているため、
実際はそれよりもう少し多くなるでしょう。1500とちょっと、といったところでしょうか。
Q.5:7keyの難易度表
波間は3期難易度表では☆1でしたが、横比較で難しすぎたため現行難易度表では☆2に昇格しました。
それ以外はすべて現行☆1、というか現行☆1はこの3譜面で全てです。
Q.6:名無し祭りの7key部門
ツララさんは名無し祭りでの優勝経験がありますが、5key部門のみです。
それ以外は全員7key部門優勝経験あり……どころか、
ショウタさんにいたっては5key部門でも9key部門でも11key部門でも全key部門('15)でも優勝しています。
ショウタさんが優勝していないのは'13にのみ存在した7ikey部門のみです(不参加)。
Q.7:7keyの制作経験
サイト一覧を見ると、kiraさんのみ7keyが0……となっていますが、
どうやらこれは捕捉漏れのようで、作品一覧にはW/interが7keyとして登録されています。
実際にInternet Archiveで確認すると、確かに「初の7key譜面」という記載がありますね。
というわけで、「全員作ったことあり」が正解。
……しかし、公開当初は当然この選択肢はなく、kiraさんが正解扱いでした。
僕の思考としては、フィアさんと長月さんは実際の作品を見ているので、
kiraさんかzentppさんの2択、zentppさんは7keyの亜種(7iのことです)を作るということは、
さすがにもとの7keyを作っているだろうと予測してkiraさんを選びました。
「全員作ったことあり」が選択肢にある場合は、もう明らかにこれ1択なので間違えようがなさそう。
Q.6とQ.8にも同様の選択肢があるならその限りではないのですが、
2問正解時の文章の面白さを考慮すると、4択を維持した上で、
正解の選択肢を別の人(たとえばfixyさんとか)に置き換えた方がいいような気がせんでもないです。
Q.8:七鍵祭での大トリ経験
個人的に一番おもしろいと思ったのがこの問題。
ゆうさんのみ、大トリになったのが「多鍵祭」になってからなんですよ(多鍵祭'13の時計物語)。
あとは全員経験者です。FUJIさんのみ合作ですが。
Q.9:7keyの制作譜面数
ここにdecresc.さんという選択肢が出てくるのがdecresc.さんのすさまじさを感じるところなのですが。
実際はあいすさんとティックルさんの2強です。あいすさんの方がやや多いのであいすさんが正解。
この選択肢だと「あいす>ティックル>>>izkdic>decresc.」みたいな感じですね。
ちなみにdecresc.さんよりはgoeさんの方が多かったりしますし、
なんならイベント前まではdecresc.さんより音ノコギリさんの方が多かったです。
でもdecresc.さんならもしやがあるかも……! と思わせるのがニクい。
穿った見方をするなら、ティックルさんのサイト「Cross Walker」の作品リストにはTAKADRAさんの作品も一緒に掲載されていて、
その中で正確にティックルさんの譜面数を調査するのは結構大変です。
もしこの中でティックルさんが(TAKADRAさんの譜面を除いても)最多ならば、必要に応じてそれを検証できるようにしておかないと、
僕みたいなやつが「本当に最多なんですか?」と文句をいう可能性が排除できません。
すなわち、ここでティックルさんが正解なら企画側が非常にだるい思いをすることになるので、
ティックルさんは正解ではない可能性が高い、というように読めるかもしれませんね。
Q.10:7keyの初心者譜面企画
7key Festival '08の「PRESENTS」のページにあるやつなのですが、
こんなの覚えているわけがないです。というか、僕は存在すら覚えていませんでした。
('07はEasy譜面の提出が必須だったことは知っていたのですが)
が、選択肢の曲を知っていれば、この中で一番「甘夏」が易しくなりそうなので、
それで運よく正解にたどり着けると思います。
ちなみに、この甘夏ですが、CW Editionに移植されているため現在もプレイ可能です。
ツール難易度0.11、ノート数25のようです\(^o^)/
以上、10問でした。
僕がDiscordで反応を見る限り、全問正解者はいなさそうでした。
個人的にはこういう企画は面白いと思うのでGJという感じですが、
「ここで予習しておくと明日からの投下をもっと楽しめるかもしれません。」の真意はよくわからず終わってしまいました。
全問正解で、「最強甘夏」というボーナス作品をプレイ可能でした。
解答回数に制限はないので適当に総当たりしてもいいし、
なんならjsなのでスクリプトをカンニングしても(ry
最後に、今回のお気に入り作品を挙げておきます。
いつものように1人1作品縛り、合作は度外視で。
4. Windmill_Village / goe
9. ナイトスカイアドベンチャー / 蒼宮あいす
11. 金平糖の精の踊り / o-cuRtaIn
14. TYR / Cie
15. 4小節ごとにジャンルが変わるUsagi Flap.Remix / MFV2
22. Phantasmagoria mystical expectation / SKB
24. 虹 / さよなら合作
25. キミトミライヘ (2020 mix) / ぽっつべサーカス団
26. Resvelia / decresc.
31. ラペペペ / すずめ
一番好きだったのは「ラペペペ / すずめ」です。
これはまず選曲がExcellentという感じなのですが、
譜面の方もきっちり軽快な8分リズムを堪能できる作りになっていて素晴らしいですね。
多重押しも多い一方、多重押し特有の重さみたいなのはほとんど感じられず、
楽しく押していけるのがとても素晴らしかったです。
それとは別に、今回一番面白かったコメントは、
21. rainbow / goeの「7色の虹」でした。
本イベントにはショウタさんが2013年から進めてきた「虹」の最終作が提出されましたが、
そのコメントは「7弦の虹 7番の虹 7鍵の虹 7人の虹」となっていて、「7色の虹」は含まれていません。
聞いたところによると末尾が「ん」、つまり「なな○んのにじ」になるようにチョイスされたということで、
それだと確かに「なないろのにじ」は選外となるわけですが、
あてつけのようにgoeさんが「7色の虹」というコメントで出しているのが面白かったです。
今回のあとがきは以上です。
よく「毎回(この長さの)あとがきを書くのって大変じゃない?」と言われるのですが、
実は大変だと思ったことはほとんどなくて、書きたいと思ったことを書いているだけなので、
自分としてはとても楽しくやっています。記録にもなるのでさらに◎。
ですが、それをHTMLとして整形する(改行を入れる、リンクを入れる等……)作業は大変というか、
結構つらいのでそこだけなんとかならないかなあと感じている次第です。
noteを使えばそこは楽ができますが、自サイトのコンテンツとして置いておきたいんですよね……。
そんなわけでどうせまた次回もやるのでよろしくお願いします(??)